- 折りたたみ式のミニベロを探している
- 用途は街乗りよりもロングライド
- 予算は10万円前後まで
こんな感じで情報を集めている方へ。
BIRDYとかブロンプトンとかいいけれど、いかんせんお値段が高いですよね。20万円を超えてくるとさすがに無理、という人もいるのではないでしょうか?
ここでは、もう少しお財布にやさしくて、10万円台前半で手に入るKHSのミニベロ、F20-T3を紹介しています。ぜひ車種選びの参考にしてみてください。
ただ、当方、特に自転車にくわしいわけではないので、メカニカルなことにはいっさい触れておりません。あくまで感覚的なレビューなのでその点ご了承ください。
【ミニベロ】KHSのツーリングモデルF20-T3
最初に断っておきますと、今回、ママチャリからの乗り換えです。
そもそもこれまで「いい自転車」に乗ったことがない。
ロードバイクすら未経験。激安のなんちゃってMTBに乗ったことがある程度です。
ではさっそく、おすすめポイントから紹介・・・と言いたいところですが、ここでは先にイマイチだったところから紹介していきます。
KHS F20-T3の評価【イマイチだったところ】
なぜイマイチなところからかというと、それが最初の正直な感想だったからです。
というのも、自転車屋さんで購入手続きをすませ、ありがとうございます、さようならとお店の人に別れを告げ、
「さていよいよKHSちゃん公道デビューや!」(実は1時間前までKHSを知らなかったんだけど)と嬉々としてこぎだしたら、
10mも進まないうちに、
・・・ハズした?!?!?!?!
と激しすぎる後悔の気持ちが生まれてきたからです。
想像していたものとあまりにも違う乗り心地に、
や、やべーよ、これ!失敗しちゃったかも~!!!
まだ今なら返品できる?30メートルくらいしか走ってないから(と思いつつ前に進んでる)返品できる?
と、走りだして30秒もたたないうちからそんなことを考えていたのです。でも無理だよですよね、一回乗ったものを返品なんて、、、
頭の中で、1万円札が11枚、羽をつけて飛んでいくさまが思い浮かびました。ああ、これから乗らない自転車のために霞(かすみ)を食べて生きていかなきゃならないのか、、、
真新しいKHSをこぎながら、悲壮感でいっぱいになっていたのです。
なぜそんなことを思ったのか、その理由について順に解説していきます。
振動がすごかった
まず驚いたのが振動です。ガタガタと揺れる、揺れる。
身体全体がガタガタして、見ている景色まで揺れるかのようでした。
ちょっとでも路面が荒れていると、ダイレクトに身体が揺れるので、できるだけきれいな路面を探すように走ってましたね。
【原因】ママチャリからの乗り換えだったから
これを読んで、KHSってそんなに揺れるの?と心配になってしまった人のために補足説明しますと、大丈夫です、そこまで心配する必要はありません。
このときはママチャリからの乗り換えだったので余計に振動を感じてしまったようです。
というのも家に帰って、GIANTのクロスバイクに乗っている息子にそのことを話すと、「ロードバイクでも揺れるよ」と言われたからです。「ママチャリよりはぜんぜん揺れる」
たしかにママチャリのタイヤはずんぐりしていて弾力性が高いですよね。
それにくらべると、KHSのタイヤは細いうえにすごく引き締まってる。
なので、ママチャリからの乗り換えでなければ、KHSの振動もある程度は想定内に収まるでしょう。
わたし自身、乗る回数がふえるにつれてほとんど気にならなくなってきています。
ハンドルのふらつきがすごかった
振動とあわせて焦ったのがハンドルのふらつきです。
小口径の自転車に乗るのが初めてだったというのもあるのでしょうけど、こぎだした途端、ハンドルが左右に大きく揺れました。
なんじゃ、このハンドルは?!
扱いにくっ!!!
お店の人が「小径自転車は乗っていて前タイヤがあまり見えないので最初は不安かもしれません」と言ってたけど、いや、それは気にならないけど、
ハンドルが揺れるのは気になる!!
なにかこう、不安定な感じなんですよね。ハンドルを支えるシャフト?もキリンの首のように立っていてフラフラする。
それがとてもマイナスな感じでした。
【経過】ハンドルは慣れた
でも結論を言うと、ハンドルは慣れました。
「ふらつきがなくなった」というわけではなく、あくまで「慣れた」ということです。
たぶんこれは小径自転車の宿命なんじゃないかと。
他メーカーの自転車に乗ったわけじゃないので断言はできないですが、やっぱりあの小さいタイヤじゃ大きいタイヤよりハンドルをとられやすいですよね。
その分、小回りはメチャ得意です。どこでも向きを変え放題。
だからこれはこういうもんだと思って扱うのが正しいですね。
[イメージ写真]
まあでも、最初はホント、焦りました。
振動とハンドルのふらつきがすごくて、こんな自転車でとても長距離なんて走れないじゃん!と絶望的な気持ちになりました。
だって長距離を走るために買ったんですから。街乗りじゃありません。
だからこれは「人生の買物失敗3選」に入るかと思いましたw
無事、その3選を逃れることができた理由は後半に書いてますが、ここでは引き続き、上の2つ以外のイマイチポイントを紹介していきます。
パンク、空気もれに注意
※フランス式です。
ミニベロ全般に言えることらしいのですが、小径のタイヤはパンクしやすいそうです。マジかい、、、
なので、縁石や段差に直角に入ると正面衝突のようなショックがタイヤにかかるので、できるだけゆっくりと乗るように言われました。
あと、空気も抜けやすいので、だいたい2週間に1回は空気を入れたほうがいいとのこと。
ママチャリは何週間、何ヶ月も放りっぱなしでも特に問題はなかったので、ちゃんとメンテナンスする意識が必要ですね。
スピードが出なかった
スピードはでません。あまり。
それは知っていたんですけどね、お店の人にも言われてましたし。
でも実際に乗ってみると、ちょっと残念な感じは否めませんでした。分かっちゃいるけど、
ああ、やっぱりこれくらいか~
みたいな。
一番速いギアにして、3段変速のママチャリよりは速い…かな?というレベルです。
・・・って、おい!そりゃいいすぎだ。
でも実際、サイクリングロードを走っていると、他の自転車の後ろ姿ばかりを拝むことになります。
抜けるのはチンタラ走ってる高校生のクロスバイクくらいww
まあ、しょうがないですねこのあたりは、、、ミニベロなんですから、、、スピードを求める人はロードバイクを選んでください。
KHSの折りたたみについて
折り畳みについてはあとでまとめて紹介します。
KHS F20-T3の評価【よかったところ】
では次によかったところです(意味もなく女性の画像を貼ってみました)。
よかったところは走っているうちにジワジワと感じてきた、というのが多いですね。
坂道が楽
坂道は楽でしたね~、スイスイでした。
なんせ30段変速ですから。前3枚、後10枚!
驚異の後ろ10枚!
これなら山道でもチャレンジできますね。
目標は箱根の山なのでモチベーションも上がります(でも箱根のふもとにたどりつけるか不安)。
姿勢が楽
姿勢も楽です。背筋を伸ばしたまま乗れる感じ。
脚が短いので最初はサドルをかなり下げ気味にし、その後、もっと高い位置にしましたが、いずれにしても楽でしたね。
真ん中のメインフレーム?がロードバイクよりずっと低い位置にあるので、急に止まるときでもスッとサドルの前に降りることができます。
うっかりつま先立ちになろうとして、コケそうになる不安がありません。
お尻が痛くならない
お尻が痛くなりません。なりにくい。
自転車屋さんで最初、GIANTのロードバイクにまたがったら、その瞬間、お尻が痛く感じました。
またがるだけで痛いのですから、こぎだしたらもっと痛くなったでしょう。
で、その直後にKHSにまたがったら、こちらはぜんぜん痛くない。
実際、1時間ほど走りましたけど、お尻は平気でしたね。
別の日に4時間こいだらさすがに痛くなりました。あとは慣れていくことを期待します。
長距離ツーリングを考えるならこの点も大事ですね。
スタンド、ペダルがついている
ありがたいことにスタンドとペダルがついています。
ロードバイクはスタンドがついてないものがほとんどですよね。
だから純正のスタンドがついているのはありがたい。ちゃんと雰囲気に合ったものがついています。
ペダルも同様。特に変哲のないものですが。
かっこいい
かっこいいです。そこらへんの折りたたみ自転車とはやはり一味違います。
KHSは「F20RC」が有名ですが、この「F20T3」だって負けてません。「T3」なんて「ターミネーター3」みたいでかっこいいじゃないですか(映画自体はT2のほうがいいけど)。
エンブレムも一瞬、フェラーリと間違えそう。
※ぜんぜん違います。
ソフトテールシステム
金色に見える部分はKHS特有の「ソフトテール」というサスペンションです。
〔ワンピボットシステム・ソフトテール〕
通常車輪径が小さいと走行路面に対してはねる現象が起こりますが、ソフトテールシステムはこのような状態をカバーし、700Cや26インチの車輪径のものと同じように走ることができるようになります。
~KHS公式サイトより引用
小径自転車に起こりがちなタイヤの跳ね上がりを防いでくれる機能だそうです。
なので、「26インチの自転車と同じように走れる」って書いてますね。
あんだけ揺れるけど、あれでも走りやすくなってんだ、、、ということです(あまり実感なし)。
ではここからは、F20-T3の折りたたみについて解説していきます。
KHS F20-T3の折りたたみについて
実はF20-T3の折りたたみには長所と短所があります。
長所①簡単に折りたためる【3ステップ】
最大の長所は折りたたみが簡単であること。わずか3ステップで完了します。工具すら要りません。
こちらの方の動画が分かりやすいのでご覧ください。
長所②スタンドがある
お気づきになったかもしれませんが、折りたたんだときに自立するようスタンドがついています。
これ自体は動きません。このままです。
ただ、個体差なのかもしれませんが、正直それほど安定性はよくありません。ちょっと触ると倒れてしまいそう。
短所①厚みがある
KHS F20-T3の折りたたみの短所は意外に厚みがあることです。
たたんだところを測ってみましょう。
まずいちばん外に飛び出しているハンドルの先から、
ギア側のいちばん外まで。
その厚みなんと50㎝。
この50㎝というのは他の折りたたみ自転車に比べるとかなり厚いです。
BIRDYもDAHONも30㎝台、ブロンプトンにいたっては30㎝を切るものもあるようですからね。
それからするとKHS、厚っ!!
実際、抱えるのもちょっとやりづらいです。輪行バッグでもここまで厚いのはなかなかないようですし、、、
もう少し薄くなればいいんですが、この点が非常に残念なところです。
短所②チェーンが外側に来る
もうひとつあります。
さっきの写真を見てもらうと分かりますが、
折りたたんだときにチェーンが外側に来ます。
つまり抱え方によってはチェーンオイルで汚れてしまうということです。
この点、BIRDYなどはよくできていて、おりたたむとチェーンが2つのタイヤの間にはさまれます。
すばらしいこの技術!!
それでいて厚さ30㎝台なんて、そりゃ輪行だってお茶の子さいさいですよね。いいなァ。
というわけで、KHSの折りたたみ自転車の残念なところはこの2点。
- 厚みがでること
- チェーンが外側に来ること
わたしもできれば買う前に知っておきたかったことなので、検討している人は、自分の用途、メインとなる使い方は何なのかをよく考えたうえで判断することをおすすめします。
KHS F20-T3、買ってよかった!
ということで、F20-T3のいいところ、イマイチに感じたところを正直に書きました。
参考になりましたでしょうか?
わたしはというと、すっかり「晴れた休みが待ち遠しい」状態です。
サイクリングロードの途中にちょっとした休憩所のようなところがあって、そこにはさまざまな自転車がやってきます。
ほとんど(95%)がロードバイクで、わたしのようなミニベロは超少数派なのですが、光り輝く「KHS」のマークを眺めつつ、ひとりほくそえんでいます。
高かったけど、買ってよかった・・・
今回、そのことを自分の肌で感じることができました。妥協して買うより、ちょっとくらい無理してでも気に入ったものを買う方があとあと満足できます。
次はこのKHSで旅に出るつもりなので、そのときはまた更新します。キャリアもサイドバッグも頼んじゃいましたからね!
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
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