「初代ガンダム」「ファーストガンダム」にハマった人って今だいたい50代くらいですよね。
その中であのあとに続いたガンダムシリーズを見続けた人ってどれくらいいるんでしょう?
むしろ「初代」「ファースト」でガンダムは終わっているという人も多いんじゃないでしょうか?
そんなあなたに提案します。
『ガンダムTHE ORIGIN』を読んで、ガンダムの世界に戻ってみませんか?
『ガンダムTHE ORIGIN』とは
あのときのアニメとは別物と思っている人もいると思うので、あらためて説明すると『ガンダムTHE ORIGIN』は「ファースト」の物語を安彦良和さんが描きなおした作品です。
なので基本的なストーリーはアニメと同じ。
もちろん、10代の頃のあなたを震わせた名ゼリフは健在です。だから安心して読み進められますよ。
『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』セリフから振りかえり
この記事では『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の内容を、登場人物のセリフを借りて、1巻から順に「少しだけ」紹介していきます。
アニメでひと通り観てストーリーは分かっているといっても、何十年もたつと意外に忘れていることもありますからね。
なので、「あ、そういえば」と思い出せるくらいの感じで紹介していきたいと思います。
わたしのラクガキも挟んでいるので、似てねーよ!とか、バランスがヘン!とかのツッコミどころは満載ですが、その辺はどうかご容赦くださいませ。
では、ぜひ青春の(思春期の?)熱い想いを取り戻してください。
→「ペンタブXP-PEN deco01、Windows10での初期設定を世界一分かりやすく説明する」
THE ORIGIN 第1巻ー始動編ー ガンダムとザク
始まりはここからです。
イントロですね。
スペースコロニー、そしてジオン公国と地球連邦軍との戦争についてのナレーションの後、5機のザクがサイド7に降り立つところから物語は始まります。
このあと、アニメにはなかった設定が描かれています。それがガンダム1号機。
この1号機がザクとの激しい戦闘を行います。
アムロが乗り込むのは2号機なんですね。
深追いを止めようとしたデニム曹長にジーンは言い返します。
ザクの攻撃で家族を失い、泣きわめくフラウ・ボウを勇気づけようとするアムロ。
フラウ・ボウを見送ったあと、目の前のザクをにらむ。
そしてガンダムに乗り込みます。
動き出したガンダムに最初はたじろぐものの、向かっていくジーン。
ガンダムの破壊力を前に絶句するデニム曹長。
そしてまさかの5機のザクを失うという報に接してシャアはつぶやきます。
知らない人はいない名ゼリフですね。
通常の3倍のスピードで接近してくるザクの知らせに、パオロ艦長がつぶやきます。緊張が走るクルーたち。
「ルウム戦役」でひとりで戦艦5隻を沈めたという”赤い彗星”が迫りくるところで次巻に続きます。
THE ORIGIN 第2巻ー激闘編ー 赤い彗星
宇宙空間で”赤い彗星”に挑むアムロにホワイトベースが呼びかけます。
でもサイド7で2機のザクをやっつけたアムロは聞かずに戦闘に。
エネルギーを大幅に消費してしまい、最後はホワイトベースのメガ粒子砲に助けられ帰艦。アムロはブライト中尉に一喝されます。
ここからしばらくブライト中尉とアムロの関係は微妙になります。
ガンダムのデータを盗もうとするシャアをホールドアップさせたセイラ。
が、マスクをとらせたその顔は・・・
・・・ちょっと細面のキャスバルさんになってしまいましたが、ここでセイラはシャアが「キャスバル兄さん」であることに気づくのです。
このあたりの展開はちょっとアニメとは違いますね。アニメではもっと後だったような。この後の展開が楽しみです。
シャアの攻撃を逃れ、大気圏突入を果たしたホワイトベースは北米大陸に降り立ちます。が、そこはジオン公国の支配地域。
ロスアンゼルスの司令部でシャアの盟友が早くも登場です。
”盟友”と書きましたが早くも聞こえてくるようじゃないですか。
シャアのことを親友と信じて疑わないガルマが痛々しくてしょうがありません。
この先どんな運命が待ち受けているかは、もちろんアニメを観ているので知っているのですが、それでもやっぱりどんどん惹きこまれていきますね。
やはりガンダムは面白いです。
THE ORIGIN 第3巻ーガルマ編ー シャアとガルマ
ずんぐりむっくりしたこの艦の名前を憶えていますか?
ガルマの風貌とはまったくそぐわない、でも、とても印象に残るこの艦の名前は——
ガウ
です。思い出しました?
あらためて見ると、絶対飛ばなさそうですよね、この艦。
ガルマは自ら戦闘機に乗ってホワイトベースに攻撃をしかけます。
そのころホワイトベースでは、
「甘ったれて」しまったわけじゃないのでしょうが、アムロが出撃をいやがります。そんなアムロにブライト中尉がビンタ2発。
その後フラウ・ボウの説得により心を決めるアムロ。
よろけながら走っていくこのシーン、ちょっとジーンときます。
このあとの戦いはアニメになかったシーンが多く出てきます。
ホワイトベースを降り、故郷のセントアンジェを探す母子とジオンの兵の遭遇なんかもそうですね。オリジンならではの設定でしょう(わたしが忘れているのでなければ)。
ジオンの攻撃は激しく、ホワイトベースはやむなく湖を渡ろうとします。
が、その先に待っているのはガルマの軍。そのまま行けば沈められかねない危機を救ったのは突如現れた連邦軍のミデア。
そしてミデアに載っていたのが・・・
もうお分かりですね?
そう、麗しのマチルダ中尉です。
アムロだけでなく、当時ガンダムを観ていた中学生のあなたもポーっとなってしまったのではないでしょうか?
ひょっとして、熱烈なファンの方がいたら申し訳ないので、とりあえずここはさらっと線画のみ描いてみました。
「違うっ!!!」という人はすぐに閉じてくださいませ。
ちなみにアニメと『オリジン』ではマチルダ中尉の顔がちょっと違うように感じました。
ここで3巻は終わるのですが、マチルダ中尉に待ち受ける運命を思うと、ううっ・・・!涙
THE ORIGIN 第4巻ーガルマ編・後ー
第4巻は大きく2つに分かれます。
前半:母との再会、そして別れ
後半:ガルマ散る
「・・・母さんは・・・ぼくを・・・愛して・・・ないの?」
「そんな!子供を愛さない母親がいるものかい! 」
「うそをつけ!」
アムロはたしか15歳でしたよね?同じような年頃の子どもを持つ身からしたらこのあたりのくだりは読んでいてつらいものがあります。
ただ、あらためて読んでみるとこのときのお母さんのセリフには多少違和感を感じるものも少なくありません。そりゃ無理だろって思ってしまうところもあります。
そしてアムロはこう言って難民キャンプのお母さんのもとを出ていきます。
ジオンの追っ手を打ち払い、ホワイトベースに戻ったアムロはお母さんの前でブライト中尉に尋ねられます。
「アムロ君、どうするね?我々は出発するが・・・」
「これからもおたっしゃで。おかあさん」
そして一度も振り返ることなく、お母さんの前から去っていくアムロ。
そして後半。
序盤の最大のクライマックスともいえるでしょう。
「君はいい友人だったがきみの父上がいけないのだよ」
「シャア・・・謀ったな、シャア・・・!!」
今まさに墜ちようとするガウの中でシャアの本心を知るガルマ。こんなにも残酷なことがあるでしょうか。
あえてガルマに伝えることを選んだシャアの真意はどこにあったのか?
THE ORIGIN 第5巻ーランバ・ラル編・前ー
アニメを観たとはいうものの、こうやってコミックを読んでいると、忘れてしまっていることが多いことに気づかされます。やっぱり30年以上たっているからしょうがありませんね。
そんなこともありここからは、久しぶりにガンダムを読む人を対象に、ちょっとしたクイズを出していこうと思います。
では、いきなりですが、
この人は誰でしょう?
あんたの画力じゃ分かるものも分かんねーよ!と突っ込みたくなる気持ちは分かりますが、そこはこらえてもって、想像力を最大限に発揮して思い出してみてください。
答えは・・・
ハモンです。
ちなみに5巻に入って登場人物が一気にふえます。
4巻の最後で、愛息ガルマの死を知り、つえを落としたこの人もそう。
ギレン、キシリア、ドズルといったザビ家の面々が出てきます。
さらにこの人まで。
のちに一風変わったモビルスーツに載って登場する人ですね。
もっとあとで出てくる気がしてましたけど、意外に早かった。
分かりますか?
配色がテキトーなので分かりづらいですね。
では横顔を。
ふ・・・なんて言わないけど。
というわけでマ・クベ中将が登場です。波乱の幕開けの予感。
さらに、アニメではなかったシャアの尋問の場面もあります。
アニメしかストーリーがインプットされていない身としては今後が非常に気になるところですね。
ちなみに5巻では、ガンダムはランバ・ラル操るグフに徹底気に痛めつけられます。グフ強し。
これもアニメにはなかったと思うのですが、戦いのさなか、なんと足を○○されてしまいます。まさに完敗!
〇〇のところはネタバレになるので書きませんがぜひ漫画を見てみてください。
で、その挙句、ザクにこんな目にあわされ、
グフにやられたあと、あやうくザクに拉致られそうになってしまいます。
ガンダム立つ瀬なし———
その情けない戦いの後、アムロはブライトとミライの会話を聞いてしまうのですね。
ショックを受けたアムロはそのあとホワイトベースを降りてしまうのです。
それもなんとガンダムに載って!!ガンダムごとホワイトベースから去ってしまうのです。
そりゃ怒られますよね・・・
あとで「常軌を逸している」と言った将官の言葉は間違っていません。
このあとアムロがどうなるかは6巻に続きます。
THE ORIGIN 第6巻ーランバ・ラル編・後ー
ガンダムを持ち逃げしたアムロは砂漠の砂の中にガンダムを隠し、小さな街に出ます。
そこで遭遇したのが・・・
なんと前回の戦闘でガンダムをボコボコにしたグフをあやつる敵将ランバ・ラル。
ものすごいニアミス。
アムロを探しに追いかけてきたフラウボウも同じ場所でとらえられてしまいますが中立地帯ということで事なきを得ます。
2人揃って解放され、いっしょにホワイトベースに戻るのかと思いきや、
「後悔したってしらないから!」
「後悔なんてするもんか!」
このあたりのセリフも懐かしいですね。すっかりすれ違ってしまうアムロとフラウボウ。
このあとホワイトベースはランバ・ラル隊の攻撃を受けます。
グフの強さはハンパなく、リュウやカイたちのタンク、キャノンは壊滅の危機に陥ります。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』おすすめ!
というわけで現時点では5巻までの紹介です。
このままのペースだと全巻読み終わるまであと1ヵ月以上かかりそうですね。少しずつ更新していくのでよろしければ気長におつきあいください。
そんなに待てねー!という人は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』買ってみてください。
アニメのガンダムが好きだったならきっと後悔しないはずです。
ちなみにわたしは中古のセットを購入しました。
中古だからそこそこ安いんですけど24冊あるとけっこうかさばります。
どこしまうんだ、これ・・・
なので別に1冊500円程度ならかまわないという人はkindle版のほうがいいでしょうけど・・・ないのかな?
どうぞ楽しいガンダムライフを。
休みの日や寝る前が楽しみになりますよ♩
コメント