- そろそろ就職活動を始めなければいけない
- そういえば靴はどんなものを履けばいいんだろう?
- とりあえず黒の革靴だったら何でもいいのかな?
スーツはともかく、靴はそんなに悩まないで選ぶ人も多いと思います。
でも靴は見てる人は見てるので、ある程度は考えて選んでおいたほうが間違いがありません。
というわけで今回は、元紳士靴の販売員だったわたしが、就活用の靴についてお話します。
就活におすすめの靴
とりあえずこの2つが最強です。
- 黒の内羽根ストレートチップ
- 黒のプレーントゥ
就活だけでなく、入学式や入社式にはつねにこの2種類をすすめてました。
さらに「内羽根のストレートチップがもっともフォーマルです」「いずれ必要になりますから持っておいて間違いはないです」と加えると、9割の人が内羽根ストレートチップになります。
ストレートチップとプレーントゥの違い
これはつま先から甲にいたる部分のデザインのこと。簡単に言うと線が入っているかどうかの違いですね。
ストレートチップ
トゥ(つま先)のところに1本の線(切り返し)が入っているタイプ
プレーントゥ
切り返しなし。甲部分は1枚の革から作られている
内羽根と外羽根の違い
内羽根(うちばね)、外羽根(そとばね)というのは紐を結ぶところの形状の違いです。
内羽根
一番下が閉じている
外羽根
一番下が開いている
外羽根は甲部分の調整がしやすいので、甲の高い人、靴を履くと甲が当たって痛いという人は外羽根をおすすめします。
「内羽根ストレートチップ」と「外羽根プレーントゥ」
もう少しくわしく見てみましょう。
内羽根ストレートチップ
もはや鉄板。もっともフォーマル度が高く、冠婚葬祭すべてに使えます。
若い人はこれから結婚式に出席する機会もふえてくるでしょうから1足は持っておいたほうがいいですね。
外羽根プレーントゥ
内羽根ストレートチップの次にフォーマル度が高いと言われるプレーントゥ。
外羽根になっている分、少しカジュアルとされるけど就活には使用可です。
ただし、
プレーントゥは靴によってはカジュアルな印象のものがあるのでその点は注意してください。
たとえばこの靴。
これはイギリスの「チャーチ」という老舗ブランドの名品「シャノン」。靴好きの人ならたいてい知っています。
ジェームス・ボンドが履いた靴としても有名ですねー。
見てのとおり、形としては「外羽根プレーントゥ」。
なのにどうして就活におすすめしにくいかというと、写真にも書いた「コバ」の部分。
「コバ」というのは靴の革を守るためにあるソールの張り出しの部分のこと。
この「シャノン」はコバの張り出しが非常に大きく、身体の小さなわたしが履くと足がひと回り大きく見えるくらい。
結論として、このコバの張り出しが大きい靴はややカジュアルな印象になります。
あと、たいていコバが大きく張りだしている靴はトゥの形も丸っこいものが多いです。「シャノン」を見るとよく分かると思います。
「シャノン」は極端な例ですが、プレーントゥを就活用に買うなら、
- コバの張りだしが小さいもの
- トゥがシャープな形のもの
を選んでおいた方が無難です。
就活におすすめの革靴
参考までに「内羽根ストレートチップ」と「外羽根」でブランド別に紹介しておきます。
内羽根ストレートチップ
外羽根
紹介したのはこの3種。
- マドラス「モデロ」:マドラスの靴の中で比較的若い層向き
- リーガル:定番ブランド。日本人の足型に合う設計
- 「アシックスウォーキング」:アシックスのビジネスシューズ
「モデロ」はマドラスの中で比較的若い層をターゲットに作られています。値段も1~2万円くらい。
言わずと知れた「リーガル」。革が固いとか言われていたこともありますが、靴のお店では今でもよく売れてるブランドの一つ。
でもこの中だったらおすすめは「アシックスウォーキング」ですかねー
圧倒的に歩きやすい。キャッチコピーの『弾むように歩ける』はウソじゃありません。
入社したら営業になる可能性が高い、歩き回る仕事になる、という人には「アシックスウォーキング」いいと思います!3Eで幅もそれなりにあるから幅広の人でもOK!
就活の靴を買うときの注意
知ってるところを紹介しましたが、別にブランドは何でもいいんです。特別高いものを買う必要もありません。
ただ、できればこの2つは知っておいてほしいですね。
本革の靴を買おう
靴〇〇センターとか値段の安いお店に行くと3千円のビジネスシューズなんかが並んでいます。
白状するとわたしも買ったことがあります。安さにつられて。
でもどの靴も1年もたない。
どうなるかというと甲革に穴があきます。
シワが入ったところから切れてきます。しまいには中の靴下が見えるようにww
そんなことになるのは合成皮革だからですね。本革(天然皮革)と違って耐久性がない。
その点、本革はシワが入ることはあっても穴があきにくい。
だから靴を買うなら本革の靴を買いましょう!
同じ靴を毎日履かない
これも基本。
いくら本革の靴といっても毎日履き続けたら革への負担が大きくなります。靴底だってあっという間に減ります。
以前、「1年履いたらダメになったじゃないか!どうしてくれるんだ!」と靴底のはがれた靴を血相変えて持ち込んできた人がいましたが、
聞いてみたら1年間毎日その靴だけを履いてきたと。
・・・当たり前です。
そんな履き方をしてどうにかならないほうがおかしい。どんなにいい靴だって毎日履き続けたらダメになるに決まってます。
靴がかわいそうです。
だから、これから就活に靴を買うのなら、
最初はもったいなく感じるかもしれませんが、せめて2足買っておきましょう。そしてそれをローテーションさせて履いてください。
1日履いたら1日休ませる。
それが長持ちさせる秘訣です。スーツやジャケットだって同じですよね。
就活の靴は手入れをきちんと
まあ、めんどくさいですよね。
就活自体が大変なのにいちいち靴の手入れまでやってられっかい!というのは分かります。
でも、脅かすわけじゃないですが、面接官の中には靴を見てる人もいます。
まあ、この話はレアなケースだとは思うし、そこまで神経質になる必要はないですが、靴はある程度きれいにしておいたほうがいいでしょう。
やったことのない人にはクリームをぬるのもめんどさいでしょうから、せめてこれだけ。
履き終わったらこの馬毛ブラシで汚れを落としてあげましょう。最初はそれだけで十分。
もし休みの日なんかに時間があれば、靴クリームをぬって磨いてあげるといいですね。
革靴は長持ちしますから、就活で使った靴を入社してから使うことも可能です。ぜひお気に入りの1足を見つけてください。
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