- 職場で居場所がない
- 自分はいてもいなくても同じだと感じる
- そのくせお先に失礼しますの一言がいえない
これって考えてみれば不思議な話ですよね。
もともと居場所がないのだから、先に帰ったって何の問題もなさそうなのに、「お先に失礼します」のひとことが言えない。
もうとっくに定時をすぎていて、今やるべき仕事もない。それなのにまわりで働いている人に向かって、帰りますのひとことがいえない。
帰りたいのに帰れず、意味もなく職場にいつづける———
居場所がない仕事を続けてはいけない
会社に居場所がない、とつらい思いをしているあなたにきついことを言うようですが、そのままの状態で働き続けてもあまり明るい未来はありません。
ひたすらがまんし続ける、グレーな人生が待っているだけです。
自己肯定感が下がっていくから
居場所がない、と感じる仕事を続けていると、どんどん自己肯定感が下がっていきます。
自分に対して、
- 自信が持てない
- 自分なんか役に立たない
- 誇れるものがない
そんな思いばかりが積み重なっていき、しまいには「自分は何をやってもダメだ」という、たどり着いてはいけない場所にたどりついてしまいます。
自己肯定感が下がる理由
自己肯定感が下がるのにはいろいろ理由がありますよね。
- 仕事の能力が低い
- 仕事のスピードが遅い
- 気がつくと地味な仕事ばかりしている
- まわりの人との会話が少ない
自分について深く考えるあなたがそう思っているのですから、ひょっとしたら本当にそうなのかもしれません。決して仕事の能力があるわけではなく、決して仕事が速いわけでもないのかもしれない。
でも、間違えてはいけないのは、それは、
ということです。そういう但し書きがつくということです。
だって、今の仕事以外に働いたことありますか?
他の仕事やったことありますか?
たぶん、違いますよね?
つまりここで言いたいのは、あなたの自己肯定感が下がってしまうのは、
自分に合っていない仕事をしているからかもしれない
ということです。
「お先に失礼します」がいえない
逆説的なことを言ってしまうと、バリバリと仕事をしている人ほど帰るときは、
「お先に失礼します」
と大きな声であいさつして帰っていくのではないでしょうか。きっと堂々と帰っていくことと思います。
それに対し、残っている人も「お疲れさまでした~」とはっきり返事をしていますよね。
ひるがえってあなたはどうでしょう?
居場所がないと縮こまっているあなたは、帰るとき、
お先に失礼します・・・
と蚊の鳴くような声で言っているのではないでしょうか?
そもそも聞こえてるかどうかも分かりません。あなたのあいさつに反応する人も少ない。
そんな日々が続いているのではないでしょうか?
帰れないのはまわりの目を気にしてしまうから
なぜ先に帰りますといいづらいのでしょう?なぜ堂々と帰りますと言えないのでしょう?
理由はきっとこんなところでしょう。
- ロクに働いてもないような自分が先に帰ってしまっていいんだろうか
- 早く帰ったらみんなからどう思われるだろうか
- 自分が帰ってから悪口をいわれるんじゃないか
その思いがあなたに帰ることを思いとどまらせるのです。
他人の人生を生きている
まわりの人の目が気になる、まわりが自分のことをどう思うか気になる、というのは言いかえれば「他人の人生を生きている」ということです。
そこに自分の意志はありません。
自分の「帰りたい」という気持ちを押し殺して、他の人がどう思うかばかりを考える。
- 帰りますと言いたいけどそれを言ったら自分がどう思われるかが心配
- 使えないやつ・・・と呆れられそうで不安
- ホントにここで帰るの?と思われたらどうしよう?
そんな思いで体がすくんでしまう。
そこにゴールはありません。何をしようが、何を言おうが、結局気になるものは気になるのです。
帰らないでこのまま居続けて、残業代を稼ごうとしているなんて思われたらどうしよう?みたいにね。結局逃れられないのです。
「相手の気持ちを考える」と「相手の顔色を伺う」の違い
「相手の気持ちを考える」と「相手の顔色をうかがう」は似ているようで違います。
気になっているのは相手のことではなく、自分のことなのです。
自分の人生を生きるべき
こんなふうに他人の人生を生きていて毎日が楽しくなるはずがありません。
「他人の人生を生きている」あなたに必要なのは「自分中心に考える」ということ、自分の気持ちを大切にすることです。
「自分中心に考えることの大切さ」はこの本が教えてくれます。
だから、帰りたいなら帰るとはっきり言えばいい。お先に失礼しますとはっきり言えばいいのです。
だって、悪いことしていたわけじゃないですよね?サボっていたわけじゃないですよね?
つらいながらもがまんして自分なりに仕事していたんですよね?
だったらちゃんと「帰ります」と言えばいいのです。言っていいのです。
「帰りたい」という自分の気持ちを大事にしてあげればいいのです。
だって今日の仕事は終わっているんですから。
自分に合った場所をさがすこと
ただ、これで帰ることができるようになったとしても、根本的な解決にはなりません。
居場所がない、をそのままにして問題の本当の解決はないのです。
だからそのためにはさっきの「帰りたい」という気持ちを大事にするように、
あなたが本当は何をやりたいと思っているのか
をもう一度よく考えてみてください。
- 何でもできるとしたらいったい何をやってみたいのか?
- 自分は本当はどんなことに興味があるのか?
そのことをあらためて考えてほしいのです。
ただ、こういうことを言うとね、
特にやりたいことがみつからないんだ。
という人もいるでしょう。
うん、たしかにそうですよね。やりたいことがあったら、やりたいことが分かってたらこんなに悩まないよって、きっと思いますよね。
やりたいことが現れるのを待つ
若いときからやりたいことが明確な人は逆に幸せだと思います。
それはそのとおりでしょう。
ならどうすればいいのでしょうか?
ある本にこんなことが書いてありました。
本当にやりたいことがわからない?
でも大丈夫。無理やり探そうとしなくていい。
いつの日か、向こうからやってくるから。
まあ、ひょっとするとやってこないかもしれないし、あるいはそれが、とてもわずかな感覚で確信を持てないかもしれない。
でも大丈夫。すごく立派でなくても、自分ができる仕事をやり続けていれば、次はどこへ行けばいいのか、いつかは見えてくる。この仕事は向いてるだとか、この仕事をもっと追及してみたいとか、その時々で選択していけばいいいのだ。
これは「あやうく一生懸命生きるところだった」という変わったタイトルの本に書かれていたことです。
思いつめていた心を少し楽にしてくれる本です。
やりたいことを見つけなけりゃいけない!と思うと逆に苦しくなってしまいますからね。だからこれくらいの気持ちでいる方がいいのでしょう。
ちゃんと帰って自分の時間を大事にしよう
だから結論としては、
もちろん自分に合う職場、自分に合う仕事を見つけるほうがいいけれど、
でも焦っても仕方がないのだから、
そして同時に、
このあたりを意識していけばいいんじゃないかなって思います。
会社では自分のできることを丁寧にやって、多少はスピードも意識してやって、
そして言うのです、
「お先に失礼します」
少しでも自分を大切にできる道を選んでくださいね。
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