- 学校に行きたくない
- 朝、学校が近づいてくるとゆううつになる
- 教室に入るときがイヤでたまらない
学校がつらいと朝、教室に入るのもイヤですよね。
ドアを開ける前からザワザワした声が聞こえてくる。
今日もまた、この中で1日過ごさなければならないのか・・・またガマンの1日が始まるのか・・・
そんなことを考えると泣きたくなります。だからできるだけ何も考えないようにする———
ここでは、学校がつらくて教室に入るのがゆううつだというあなたに、ひとつだけ試してほしいことを書いています。
無理にとはいいません。できそうならやってみてという程度の話なのでよかったら読んでみてください。
教室に朝一番に入ってみる
試してほしいこととはこれです。
教室に朝一番に入ってみる
もちろん、さっきも書いたように無理がなければということです。できるなら一度試してみてほしいのです。
でもそうでないのなら、だまされたと思ってもう少しおつきあいください。
朝、遅めに教室に着いたとき
ここで質問です。
あなたはいつも何時ごろに教室に着いていますか?
けっこう早めに着いている?それとも始業ギリギリ?あるいはその中間くらい?
だって行きたくないんですからね、行きたくないところにそんなに早く着こうとは思わないでしょう。
始まりのチャイムが8時30分だとしたらその5分前とか10分前とか・・・それくらいじゃないでしょうか?
——といっても、ここで聞きたいのは時間のことではありません。
そのときの教室の様子です。
あなたが教室に入るとき、中はどんな様子になっていますか?
席に着いているか、歩き回っているか、とにかくガヤガヤしている状況です。
そこにおずおずと入っていく。
気持ちが萎える瞬間です。
もし教室にだれもいなければ?
ここでもうひとつ聞いてみます。
入るとき、もし教室に誰もいなければどうですか?
ちょっと想像してみてください。
もし誰もいなければ、そこはただの空間です。前に黒板があり、イスと机が並んでいるだけの、なんてことはないただの空間です。
そんな場所ならば、中に入るのになんの躊躇(ちゅうちょ)もないはずです。ガラリとドアを開け、自分の席に向かうだけ。
つまり、
言うまでもないことですが、
教室に入るのがつらいのはそこに誰かがいるからです。クラスメートがいるからです。
だったらまず、誰もいないときに教室に入ってみませんか?というのがわたしの提案です。
朝一番の出社でつらい仕事が変わったこと
ここでわたしの話をします。
会社と学校じゃまわりの環境や、自分をとりまく人間関係の在り方も違ってきますからね。
でも、「学校に行くのがつらい」「会社に行くのがつらい」、そのつらさをなんとかしたいと考えている点では同じです。
どこかにわずかにでも共通点があって、それが、学校をつらいと感じている人の役に立てばという気持ちで伝えます。
仕事がつらいときは会社に着くのも遅かった
当時は営業の仕事をしていました。
売上成績の悪いわたしは毎日のように上司から責められていて、会社に行くのがイヤでしかたありませんでした。
朝、会社に着くのも遅く、せいぜい朝礼の始まる10分前、他の人がほとんど勢ぞろいしているところへおずおずと出社していたのです。
こうしているときはずっと成績が悪いままでした。売れない、つらい、もうやめたいといつも思っていました。
朝早く出社することによる変化
ところがあるとき、ある本を読んで気持ちが変わりました。
どういう風の吹き回しでそう思ったのかは定かではないのですが、
少し早く行ってみよう
と思ったのです。
それから今までより1時間くらい早く事務所に着くように出勤しました。
いつもは数十人が働く事務所の中でいるのはわたし一人。
自分のペースで仕事ができた
この環境がとてもよかった。
でも一人なら、誰に気兼ねをすることもありません。自販機で買ったコーヒーをわきに置き、自分のペースで仕事をすることができました。
気持ち的に余裕ができた
もうひとつよかったのは気持ちに余裕ができたことです。
自分のあとから出社してくる人にあいさつをし、みんなこんな様子で出社してくるんだということを知ることができたと同時に、
(あんまり見上げた感情じゃないかもですが心のどこかで)
オレもう働いてるんだもんね~♪
みたいなふうに思うことができ、それが気持ちの安定につながりました(歪んでる?)
売上成績が伸びた
こんなことを書くと、盛ってるだろ?と言われそうですが、このあとわたしの営業成績はだんだんよくなっていきました。
そんなことになったのも、出社時間を早くして、朝一番に事務所に入るようにしたからです。
それは気のせいとかじゃなく、少なくとも変化のきっかけになったのは確かです。
会社(学校)に早く行くことで見えてくる景色
なんだか仕事の話は短くするつもりが長くなってしまって10代の方にはゴメンナサイ。
ここで言いたかったのは、
朝、教室に早く入ることで違う景色が見えてくる・・・かもしれない
ということです。
学校がつらくて行きたくないとどうしても遅くなりがちだと思いますが、早く教室に入ることで見えてくる景色もあります。
朝一番に教室に入れば当然そこには誰もいません。いるのはあなただけ。
そしてしばらくするとポツポツとクラスメートがやってきます。そこに発見があるはず。
- アイツはこんな早い時間に登校してたのか
- あの子は誰々といっしょに来るのか
- 早い時間の教室はこんな雰囲気なんだな
感じる内容がずれてるかもですが、たぶん今まで知らなかったことに気づけるはず。
そしてひょっとしたら、意外な人と話をする機会もやってくるかもしれない。
・・・よね?
それを経験するだけでも価値があるんじゃないかと。
早く着いていることで生まれる気持ちの余裕
あともうひとつ言うならばこれがあると思います。
あとから入るより最初からいるほうが気持ちに余裕が生まれる
余裕というのは分かりにくいかもですが、さっきの例でわたしが感じていたように、
先に来ている方がなんとなく優位性を感じられる
ということがあげられます。
あとから来たものだからどことなく負け感がある。分け前ください~、みたいな弱い感じがある。
あとから入っていくときにちらっと見られるのもイヤだったりしませんか?
苦しゅうないぞ、みたいな気持ちでいられるじゃないですか。落ち着いていられるというか。
それが気持ちの余裕ということです。
・・・ってワシの考えていること、ヘン?
(ここはあまり真に受けてもらわなくてもけっこうです)
早く行けない理由もあるよね
ただね、早く教室に入ろうといってもね、それは無理という場合もあると思います。
- 部活の朝練の人より早い時間に来ることなんてできない
- そもそも学校は会社と違うから早く着いてもすることがない
- ひとりで教室にいたら逆にヘンなやつと思われそう
そう言われるとわたしも返す言葉がありません。やっぱりつらいね、学校って。会社のほうがまだいい、仕事をしていたらある程度は認められるから。
でも、だから早く卒業できるといいね・・・ってひたすら卒業を待ち焦がれるだけだと人生あとになって後悔します。
高校時代、もっとやりようがあったんじゃないかって。これはわたしのことですが。
だから試せることは試してもいいと思うんです。
朝一番に教室に入ってみる【無理しない】
何度も言いますが、無理はしないでください。
学校がつらいというのは人によって程度がぜんぜん違いますし、置かれている状況も一人として同じものはないでしょう。
あまりにもつらくてもう限界、という人にはこんなこと——学校に早く行ってみるなんてこと——を言うべきではないのかもしれません。
行くこと自体がもう無理という人もいるでしょう。
だから、ここに書いたことは、あなたができる状況ならば試してみてくださいというものです。決して無理して行うものではありません。
ちなみにわたしにも高校生の息子がいます。
あまりに見かねて言ってみたことがあるんです。「試しにいつもより早くに学校に行ってみれば?」
でも彼の耳には届かなかったようで家を出る時間は前と変わっていません。始業のチャイムにぎりぎり間に合う時間に家を出ていきます。
早く行くといってもなかなかぴんと来ないのでしょうね。
わたし自身は、息子と同じようにギリギリに教室に(おずおずと)入っていた当時の自分に、「だまされたと思って一度早く行ってみれば?」と伝えたいですね。
ひょっとしたら何かが変わったかもしれないと思いつつ。
高校時代、暗い3年間を送ってしまったわたしから、学校がつらいと感じているあなたへの手紙ということにして今回の記事を終わりにします。
どうか少しでも楽しく学校生活が送れますように————
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