学校に行きたくない。
学校に行っても特別仲のいい友達がいるわけじゃない。
なのにイヤなやつはいる。
学校なんか全然楽しくない。
学校って明るくて元気で積極的な人には楽しいところかもしれませんが、おとなしくて内向的で人づきあいが苦手な人にとってはしんどい場所ですよね。
はっきり言ってつらいだけ。行くのが憂うつでしかたない。
でもがまんして毎日学校に行っている。
そんなあなたに、今から数十年前に高校生だったわたしが伝えたいことがあります。
学校に行きたくないのに行っているあなたはすごいってこと
まず何よりも伝えたいのはこれです。
つらいのに毎日学校へ行っているあなたは本当にすごい。
このことをあらためて自分に投げかけてほしいのです。
おとなしい人には学校生活はつらい
明るい人、気の強い人、積極的な人、コミュニケーション能力が高い人からすれば学校生活なんてどうってことはないでしょう。
当たり前のように朝起きて学校に行って部活の朝練して授業受けて弁当食べてまた授業、そして部活。
友達と楽しくしゃべったり、悪ふざけしたり、仲のいい先生に軽口を叩いたり、学校にいる時間を自分の思うように自然に過ごしています。空気を吸うように自然。
でもおとなしい人はそうじゃない。
おとなしい人にはその性格により、普通の人よりさまざまな災難がふりかかってくる傾向があります。おとなしいというだけで受けなきゃいけないような出来事があります。どういうことかというのはここではふれません。でもだいたい分かりますよね?
非常に理不尽なことではあるのですが、多くのおとなしい人とっては
でもあるのです。
学校の教室は閉ざされた空間
個人的な話をさせてもらうと、大人になってから息子の学校参観に行くことが何度かありました。どこにでもあるような地元の公立小学校です。
その教室に入って思ったんです。
こんな狭い空間で何時間もいっしょに過ごしていたのか。こんな狭い場所で何年間も過ごしていたのか。
・・・って。
たしかに小学生のうちはそれほど問題ではないかもしれない。
でもこれが中学、高校となってくると話が違ってきます。
高校生ともなるともう大人です。それでいてまだ未熟な部分も残っている。
そして閉鎖された教室という空間。そこだけの人間関係。
そんな狭い場所で繰りひろげられる人間模様を考えるとおそろしくなります。
おとなしい人がつらい思いをする構図ができてしまっているんじゃないかという気さえします。
そんな場所が教室なんじゃないかって。まるで牢屋?
暗い3年間を送ったわたしは大人になった今でも高校時代をやり直したいと思うことがありますが、でも、あの教室に戻りたいとは思いません。
絶対戻りたくない。あんな閉鎖された場所は二度とまっぴらです。
仕事も辛いけど仕事のほうがまだいい。まだ会社のほうがいい、と感じます。いや、そりゃ仕事も辛いんだけど学校よりはいい。
なぜなら会社は仕事をしていればそれなりに認めてもらうことができるから。性格がおとなしかろうが内向的だろうがとりあえず仕事をしていればOKだから。そこにはまだ広がりのようなものを感じられます。
でも学校は違う。勉強ができたところで認められるかというと全然そんなことはありません。勉強ができようが気が弱ければやっぱりつらいこと、いやなことが待ち受けているのです。
そのままの人間関係を教室という閉鎖された空間で続けなければならなくなる。
それが学校のつらさです。
つらい学校に行き続けていることはすごいこと
でもあなたはそんな場所に行き続けている。
つらい、行きたくないと思いながらも行き続けている。
あなたは感じていないかもしれませんが、実はそれはとんでもなく大変なことです。とてつもなく大変なことをあなたはやり続けている。
わたしはこんなブログを書いているからインターネットでおとなしい人の悩みを読むことがあります。その中にはもちろん学校がつらいという人もいます。
その内容の苦しさといったら!
まさに言葉に詰まるほどです。みんな本当によく耐えているなと思わないではいられません。自分だったら耐えられないと思うようなことがいっぱいある。
そんなにつらいのに、涙が出てくるほどつらいのに、まだ10代のあなたががんばって行き続けているんですよね?
つらくてしかたないのにがんばって行き続けているんですよね?
正直、読んでいるわたしが泣けてきます。みんな本当にがんばってる。苦しいのに本当によくがんばってる。
それしか言えません。
限界を超えてまで無理しないこと
でもこれを読んでくれている人の中にはひょっとしたらいるかもしれません。
もう限界。
って人が。
もう無理。
って人が。
もしそういうところまで行ってしまっているのなら、
学校なんて行かなくてもいいんだからね。
きみがいるのは本当に小さな世界。
外にはまだたくさんの世界がある。
きみのことを必要とする世界がきっとある。
だからとにかく大事なのは生きること。
つらい思いをひとりで抱え込まないために
ただ、学校でつらいことがあってもそれを言える人がいないですよね。こういうことって親や家族であってもなかなか言えないでしょう。
わたしも高校時代、親にひとことも言ったことがありませんでした。全部自分の心の中にしまってました。
学校がいやで通学の電車の中で毎日お腹が痛くなる、なんて情けなくて言えなかった。
今思えばまだ10代なんですからそれくらい言ってもよかったのでしょうけど。
とにかくひとりで抱え込んでいたのです。
でも、
抱え込まないようにしましょう。
1人で悩みを抱え込まないようにしましょう。
中学、高校というと学校が生活の中心になります。学校がすべてといってもいいでしょう。
すると自分の世界はここだけだと思ってしまい、他にも世界があるとは考えられなくなります。
だから余計によくない。
その状態で1人で悩みを抱え込んでしまっては出口が見つけられなくなります。他にもある世界を感じられないから出口のないトンネルに迷い込んだようになってしまう。
そうしないためにどうするかというと。
悩みをSNSで人に伝えてみる
ラジオの悩み相談室でも言っているように、悩みは人に伝えることで軽くなります、というのはまったくの的外れではありません。
つらい気持ちを吐き出すことによって気持ちが楽になることはある。
だから1人で抱え込まずにその悩みを人に伝えてみること。
いいんですよ、そういうことを言ったって。
10代の人なら「ティーンズプレイス」というところを一度のぞいてみてください。
あるいは自分でアカウントを作って発信してしまうという方法もあります。ブログ、Facebook、Twitter、何でもいいんです。あなたの素直な気持ちを発信してみてください。きっと共感してくれる人が現れます。
そんなことで・・・と思いますか?
そう思うならこそぜひやってみてください。きっとあなたが今いる世界とは別の世界がみえてきます。
音楽を聴く~BUMP OF CHICKEN
音楽が救ってくれることもあります。音楽が気持ちを楽にしてくれることも必ずあります。
わたしがすすめたいのは「BUMP OF CHICKEN」(BUMP OF CHICKEN公式サイト)
もう聴いてるよ、BUMP大ファンだよ、という人は飛ばしてください笑
もしあなたがまだ聴いたことがないのであればぜひ聴いてみてほしい曲が2曲あります。2曲とも「RAY」というアルバムに収録されています。
(↑中高生の人はネット購入できないかもしれないのでCD屋さんとかで買ってください)
1曲目はその中の「ray」です。アルバムタイトル曲ですね。
歌詞を少しだけ紹介します。
晴天とはほど遠い 終わらない暗闇にも
星を思い浮かべたなら すぐ銀河の中だ
あまり泣かなくなっても 靴を新しくしても
大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない
あの透明な彗星は 透明だからなくならない
〇✖△どれかなんて みなとくらべてどうかなんて
確かめる間もないほど 生きるのは最高だ
あまり泣かなくなっても ごまかして笑ってくよ
大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない
大丈夫だ この光の始まりには 君がいる
~BUMP OF CHICKEN 「ray」より抜粋
2曲目は「ラストワン」です。
笑ってもらえなくてもいい 笑えるようになれたらいい
嫌いな自分といっしょに 世界まで嫌わないように
どれだけ傷ついたって 誰にも関係ないこと
鏡の中の人とだけ 二人で持っていける
なんでちゃんとお腹が減るの 何のために息は続くの
明日もきっと生きているよ 誰にも関係ないままで
大声で泣きだしたいよ 慣れてなくてうまくできないよ
嫌いな世界といっしょに 自分まで嫌わないように
~BUMP OF CHICKEN 「ラストワン」より抜粋
どちらも聴くたびに涙が出そうになります。
ひょっとしたらこの曲が伝えたいこととわたしの解釈は違うかもですが、でも音楽は自由に聴いていいですよね?
すごくいい曲なのでよかったら聴いてみてください。
学校がつらい、行きたくないと思っているあなたへ
とはいえ学校に行くの、いやですよね。考えると暗い気持ちになるというのも分かります。
特効薬は残念ながらありません。ストッパ下痢止めみたいな即効性のある薬があればいいんでしょうけど・・・
でもね、これだけは言えます。
いやでしょうがなかった高校時代、行っている当時は長く感じましたが、終わってしまうとあっというまです。人生の中で3年間などほんのわずかな期間でしかありません。
10代なんだからまだまだ未来のほうが断然大きいんです。そのことを忘れないでいてください!
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