昨日――残念ながらワールドカップ決勝トーナメントで日本がベルギーに敗れた日です――夜、某テレビ局でZOZOTOWNの前澤友作社長のインタビューが放映されていました。
その中のある部分が、おとなしい人、内向的な人にも非常に重要なんじゃないのかなと思ったのでシェアします。
競争が好きじゃないときにとるべき方法
細かいニュアンスは違っているかもしれませんが、すごく印象的だったのがこれです。
意外でした。
3人で始めた会社を20年で時価総額1兆円の大企業に育てた超やり手の人ですから、競争なんてまったく平気、それどころか競争望むところだ、みたいな人を想像していました。
その人の口から出た、「競争は好きじゃない」の言葉。
イメージと全然違う。
でもそれでどうやってここまでやってきたのだろう、競争するのが好きじゃなくてどうやって会社をここまで引っ張ってきたんだろうと不思議でした。
だって会社の社長ともなれば、競争が嫌いなんて言ってられないんじゃないの?って思いませんか?競争が嫌いじゃやっていけないんじゃないの?って。
でもその疑問に対しての前澤社長の答えが明快でした。
・・・・・・!!
これを聞いて、頭の中で何かがつながった気がしました。
誰もやらないことをやれ、とはよく言われることではありますが、でもそれを「競争しないため」と結びつけて語ったのは前澤社長が初めてでした。少なくともわたしにとっては。
誰もやらないことをやるというのは、人に強い印象、大きなインパクトを与えるためだけではなく、そこには競争しないための原理が含まれていたのです。
おとなしい人、内向的な人こそ誰もやらないことをやるべき
これは想像ですが、このブログを読んでくれている人のほとんどは競争するのが好きじゃないんじゃないでしょうか?
ちなみにわたしもそうです。競争好きじゃありません。昔から競争しなければならないことが苦手でした。
かけっこも嫌いでしたし(そもそも足が遅かった)、大人になってからも、競争を強いられる状況というのがすごく嫌でしたね。
そうなりそうな雰囲気を感じ取るだけで腰が引ける。エビのように後ずさりしそうになってました。
その原因をつらつら考えてみるとやっぱり「負けるのがいやだから」ということにあるんじゃないかと。
もっと正確に言うと「負ける姿をさらすのがいやだから」。
だから競争自体を避けるんですね。要は自信がないからです。
自信がないことにくわえ、やる前から負けることを想定してしまうという、これは考え方の癖のようなもので自分でもいけないなあとは思うのですが・・・
癖になったのはおそらくこれまでのいくつかの経験によるものなのでしょうがないんです。原体験のようなものがあるんです、きっと。
でもだからといって競争を避けてばかりでいいのか?という思いもあります。それじゃ自分が前に進んでいかないんじゃないかという思いもある。
自分を進歩させたい
⇕
でも競争はしたくない
この一見矛盾する、相反する思いを解くカギが前澤社長の今回の言葉だったのです。
これ、おとなしい人、内向的な人は絶対意識したほうがいいと思います。
埋もれてしまわないために競争しない道を選ぶ
中でもこれから社会に出ようとする人、すでに働いている人に伝えたいのですが、おとなしい人が就職して働くようになると、
かなりの確率で埋もれます。
特にそれが自分に向かない仕事だった場合。
おとなしい人、内向的な人が向いてない仕事で成果を出すのは他の人の場合より難易度が高い。
競争してでもとにかく結果を出すという強い気持ちがあればいいですが、それができないとなればなおさら。
それで仕事の成果が出ない、性格がおとなしい、自分を表現することが少ない、となるといつか埋もれてしまうんです。
埋もれてしまって自分の存在意義が分からなくなる。
そしてそのことに苦しむことになります。
だからこそ!
の考え方は持っておいたほうがいいでしょう。しっかりと意識しておいたほうがいい。
誰もやらないことなんて、そんな簡単に見つからないよ、会社でそんなことできないよ、という考えは捨てましょう。
それよりその誰もやらないことを探してみる。自分にできることはないか探してみる。そのほうがよほど生産的です。
埋もれないために競争しないことを選ぶ
競争しないために誰もやらないことをやる
ここにはきっと大きなヒントが隠されています。
おしまいに
くしくも同じ日にネットのニュースでも前澤社長が取り上げられていました。そこにも競争が好きじゃないという今回の話に通じるコメントがあったので紹介しておきます。
”ZOZO社員たちが次々に明かす「わが社長、前澤友作伝説」”~講談社「現代ビジネス」より(下も引用)
仕事の仕方にも共通するところがあります。人が『こうだ』ということや常識にとらわれず、あえて誰も手をつけていない場所を攻めて成果をあげるというスタイルなんです
「前澤はとにかくチームプレイを大切にする人で、『自分だけがよければいい』というのを一番嫌います。うちは基本給・ボーナスが全スタッフ一律なんですが、これも『競争』より『協調』を大切にする会社にしたいという前澤の考え方が根幹にある。
前澤は理想的なチームについて『キャンプ』にたとえて、こう言っていました。『友達とキャンプに行ったときには、みんなノルマを競うのではなく、自分の得意なことを率先して、みんなが楽しめるようにするでしょ。キャンプ場近くの川で魚が釣れれば、みんなで均等に分け合う。会社もそうあって欲しい』と」
「ノルマを競うのではなく、自分の得意なことを率先して、みんなが楽しめるようにする」
その一員になれたら最高ですよね。
そんな生き方してみたい―――
あなたの毎日に「うれしい」「楽しい」が感じられる瞬間が少しでもふえることを願ってます。
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