- 営業職ってやっぱり休みの日も電話がかかってくるのかな?
- そういう電話って出なきゃいけないのかな?
- 休みの日には電話がかかってこない営業ってあるの?
営業の仕事に興味がある人、営業の仕事に決まった人、営業を始めたばかりで不安な人へ。
休みの日に電話がかかってくるかどうかは気になるところですよね。そりゃかかってこないほうがいいに決まってますが実際のところはどうなんでしょう。
ここでは、営業マンになると休日に電話がかかってくるのか、かかってきたときはどうするのか、そして業種によって違いはあるのかを、営業職を20年以上続けたわたしがお話しします。
営業職の実態の一例として参考にしてみてください。
営業の種類によって違う
休みの日に電話がかかってくるかどうか。これは同じ営業でも業種によって違います。たとえばこんな感じ。
形態 | 顧客の休業日 | 休日の電話 |
B to B(対企業) | 土日休み | 基本的になし |
休業日なし(小売店など) | かかってくる可能性あり | |
B to C(対個人) | 個人なのでなし | かなりかかってくる |
一応の目安です。違う場合もあるかもですがご了承ください。
それぞれについてもう少し説明します。
B to B(対企業)の営業の場合
顧客が企業の場合はその企業の休業日によります。
顧客が土日休みの場合
顧客の企業が土日休みなら電話がかかってくることは少ないでしょう。
ただ、日曜日は休みでも土曜日は動いている企業もあるのでその場合はやりとりが必要になることもあります。
土日も営業の企業の場合
小売店に商品を卸すメーカーなどの営業の場合は、顧客である小売店が休みなく動いているため、自分の休日でも電話がかかってくる可能性はあります。
小売店の担当者に自分の携帯電話の番号を伝えていたりしますよね。
C to C(対個人)の営業の場合
対個人、つまり一般ユーザーがお客様の場合は要注意です。
勤務する会社が土日休みではなく、年中営業している会社(小売店とか)の営業の場合、電話がかかってくる可能性は高くなります。
では誰からかかってくるのでしょう?
お客様からの電話
末端の、というか一般のユーザーに直接販売をする営業の場合は、お客様から電話がかかってくることは避けられません。
今はほとんどの会社が名刺に携帯の番号を載せているでしょうから、問い合わせやその他もろもろ、お客様からダイレクトに電話がかかってきます。
事務所からの電話
事務所、つまり会社からですね。
お客様や取引先の人が会社に電話をし、あなたが休みだった場合。
出勤している人で済む内容ならば大丈夫ですが、担当者であるあなたでないと分からないようなこと、緊急性があることはそのまま携帯にかかってきます。
上司からの電話
会社からと同じといえば同じですが、メンタル的にイヤなのがこれです。
だいたい休みの日にかかってくる上司からの電話はロクなものじゃないですからね。
かかってきたとき電話を投げ捨てたくなるのが上司からの電話ですね。
営業マン、どこに行くにも電話といっしょ♪
ここからは典型的なB to Cの営業をしていたわたしの話です。
当然、いいお客様(=高額品を買ってくれるお客様)には携帯電話の番号を伝えています。ご要望があったらすぐに対応するためです。
なので当時はどこに行くにも電話を手放せず、休みの日もお客様、事務所、上司からひっきりなしに電話がかかってきました。
- お客様から → 注文や問い合わせ
- 事務所から → 担当の営業マンでないと判断できない案件について
- 上司から → 今月売上どうなってんだ、ゴラァ!?
まあ、さいごのは(半分)冗談としても、出ないわけにはいかないので、どこに行くにも携帯を持ち歩くようになっていたのです。
子どもと川で遊んでいるときにポケットの携帯が鳴り、大事なお客様だったので、川に両足を突っこみながら電話していたこともあります涙
休みの日の電話はブルーになる
こんな生活が何年も続くとしだいにイヤになってきます。
家でゆっくりしているときや、何かに熱中しているときに、
プルルルルル!プルルルルル!
と鳴り出すと、一気に気持ちがブルーになりました。
電話を切ったら会社に電話して、もう一度お客様に電話して・・・なんてことをやっているともう休みが休みでなくなってしまうのです。
これが次第に耐え難くなっていきました。
電話に出ない営業マンもいる?
まわりの人たちも同じように休みの日に電話がかかってくるようでした。
ただ、中には「休みの日は電話に出ない」という人もいました。よほどの大事なお客様はともかく、そうでない場合は電話が鳴っていても放っておくと言っていました。
出ないとそのうちかかってこなくなるんだよ、とその先輩はうそぶいていましたが、そんな感じでも売れてましたからね。売れてるから無理して休みの日に電話に出なくてもいい、というのもあるのでしょう。
そう思うとやっぱり営業マンは売上があってなんぼ、なんですね。
休日の電話が耐え難くて営業をやめる
営業を続けて20年以上、気持ち的に限界に来ていました。もうこれ以上は無理だと思いました。その理由としては、
- 営業が向いてない
- 売れないと休みがちゃんと取れない
- 休みもゆっくり過ごせない
要は「売れないから」なんですけど、休みの日をゆっくりと休めない、というのも大きな理由でした。
だってイヤじゃないですか、休みの日にお客様や上司と電話しなきゃいけないなんて。それが当たり前の世界なんて。
このままじゃ自分は一生、営業という仕事の奴隷になってしまう、そう思ったわたしは上司に異動を訴え出たのです。
すでに40代も半ばになっていました。
営業職、休日の電話はあると考えるべし
今回は個人営業(B to C)の話を中心に、休日に電話がかかってくるということについてお話ししました。
ひょっとしたらこれから営業に挑戦しようという人には冷や水を浴びせる内容だったかもしれませんが、事実は事実としてお伝えしました。
わたしは営業をやめてしまいましたが、でも続けている人も多いです。というかまわりでは続けている人のほうが多い。
それは営業には営業なりのよさがあるからともいえます。
物事には二面性があり、今回紹介したのは営業という仕事の片方の側面です。
こんなわたしでも、わずかながらでも営業にもいいところがあることは感じていました。ただ、わたしの場合はつらいほうが多かったということです。
営業職のほんのわずかないいところについてはまたあらためてお話しします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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