営業職が合わないから異動したい?その希望を伝えていい上司と絶対に伝えてはいけない上司

つらい営業
  • 営業を何年かやったけどやっぱり自分には向いてない
  • できることなら他部署へ異動したい
  • でもその希望をどうやって伝えればいいのか分からない

 

営業の仕事を合わないと思いながらもがんばってやってきたけれど、どうしても売上が伸びない。また、仕事自体に違和感がぬぐえない。

 

むしろ社内の他部署にやりたい仕事がある。

 

そういう状態にあるのなら、異動したいと思うのは当然です。

 

ただ問題は、どうやってその希望を伝えるか、ですよね?

 

社内に人事異動の申告書のようなものがあるのならそれを利用する手もありますが、でもそれで必ず異動できるとは限りません。そもそもそんな申告書自体がないという会社もあるでしょう。

 

となれば残された方法は上司への相談しかありません。

 

ここでは、異動の希望の伝え方で悩んでいるあなたに、2人のタイプの異なる上司に異動を直訴し、1度目は木っ端微塵、2度目のチャンスで念願を叶えることのできたわたしの経験談をお伝えします。

 

異動したいときにはどうすればいいか、また、希望を伝えていい上司とよくない上司を知ることができるのでぜひ読んでみてください。

 

相手を間違えると大変なことになるからね。その経験談をお伝えします。

 

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他部署に異動したいという希望

 

実はわたしが異動を真剣に考えるようになったのは40歳を過ぎた頃です。すでに20年以上、営業の仕事を続けてきました。

 

向いてないことは分かっていたのですが、当時はまだ転職が今ほど一般的ではなく、辞めたらどうなる?の不安がぬぐえず、毎日つらいのを耐えながら続けてきたのです。

 

パワハラ上司の下、ズタボロにされたこともあります。でも耐えた。

 

が、40歳を過ぎて大きな衝動が来ました。もう限界だと。これ以上自分に合わない仕事をすることは無理だと感じたのです。

 

これから先ずっと、向いてない仕事を無理して続けていくのかと考えたとき、こんな状態のまま人生を終わりたくないと思ったわたしは異動の希望を出すことにしたのです。

 

 

効果の出なかった異動の申告書

 

社内には数年に一度くらいの頻度で「自己希望申告書」といって異動の希望を人事部に出せるシステムがありました。

 

わたしはそこに「他部署に移りたい」ということを書いたのです。もちろん具体的な部署名もです。

 

その後の最初の人事異動の季節、わたしはドキドキしながら朗報を待ちました。

 

でも何事もなし。

 

落胆しながらまた営業を続け、次の申告書でも同じことを書きました。

 

でも何も変わらなかった。

 

今になって思います。

 

そもそもあんなものを本当に読んでくれていたのだろうか?

 

人事なんて、人が足りなくなった部署があったときに人員を回すくらいのことしかしてないんじゃないか?って。

 

人の希望なんていちいち聞いていやしないんじゃないか?って。

 

パワハラ上司に異動の直訴、粉砕

 

当時、営業部隊の人事権を握っているのは直属の上司のそのまた上司、部門長でした。

 

誰もが忌み嫌い、怖れていた粘着系パワハラ上司です。

 

当時、異動したいという気持ちがピークに達していたわたしは数字もよくなく、この部門長に呼び出しを受けることもありました。

 

営業をやっている人ならお分かりですよね?お説教タイムです。

 

営業部の誰からも見える場所でえんえんと責められる状況は本当につらかったですね。

 

この日も1時間くらい責め苦を受け、次第に「どうにでもなれ」的な気持ちになってきたわたしはついに口走ってしまったのです。

 

もう営業は厳しいです。

異動させてください。

 

もちろん、まったく突然にその言葉が飛び出してきたわけではなく、いつか言おうとは考えていました。異動したいことを伝えようとは思っていました。

 

でもその機会がない。まさか自分から「ちょっとよろしいでしょうか?」なんて言って伝えられるわけがありません。

 

となれば、チャンスはこのお説教タイムしかない、というのは感じていたのです。

 

常識的に考えれば、最悪のタイミングですよね?そんな状況で言ってどうなるか?少し考えれば分かることです。

 

でも、それでも伝えなくてはいられないほどこのときは追いつめられていたのです。もうとにかくいやでしょうがなかった。1日も早く異動したい、それしか考えられませんでした。

 

だから伝えた。

 

結果は最悪でした。

 

はあ?みたいな顔をされ、わたしの言ったことはことごとく全否定されました。

 

そして最後に極めつけ。

 

お前みたいなやつが他の部署行ったってやっていけるわけないだろ?

 

あざ笑うように言われ放り出されました。

 

希望が叶うどころか、心の中をズタズタにされて終わったのです。

 

異動希望を受け入れてくれた上司

 

が、その後半年くらいして、突然部門長が異動になりました。替わってやってきたのは前とうって変わって人格的にできた上司でした。

 

その人のおかげで部門に吹き荒れていたパワハラの波もおさまり、わたし自身に関しても以前よりは脅威がなくなりました。

 

そのおかげで以前ほど恐怖におびえて仕事することはなくなったのですが、でも異動したいという気持ちは変わりませんでした。

 

とにかく今のまま年をとっていくことだけは避けたかった。これ以上向いてない仕事を無理して続けることはしたくなかったのです。

 

新しい部門長になって1年くらいたったとき、同じような面談の場が設けられました。といっても前のクソ上司と違って、苦しい売上をどうしたら上げられるかという前向きな内容の面談です。

 

これだけでも人としての違いが分かりますよね。だからこそわたしもこの場で言っていいのか迷いました。

 

でもやはりチャンスはこのときしかない。そう考えたわたしは伝えたのです。

 

異動したいんです。

 

突然の申し出に部門長は目を丸くしていました。

 

まさかそんなことを言いだすとは思ってもいなかった、とあとになって言われました。

 

そこでしばらくわたしの今後の希望や今の仕事に対する気持ちを聞いてくれた後、「分かった、考えておく」と言って面談は終わりました。

 

そしてその数か月後の人事異動の季節。

 

わたしは異動になったのです。それも希望の部署に。

 

内示が出たときのことは今でも忘れません。まさに天にも昇る気持ちでした。

 

これでついに営業が終わる。長年にわたり無理して続けてきた営業から解放される。こんなことが本当に起こるのかと信じられない思いでした。

 

 

 

異動の希望を伝えるときは相手を見極めること

 

これを読むと誰だって、そんなの当たり前だよ、そんなクソ上司に言うほうがおかしいよ、と思うかもしれません。冷静に考えれば分かるだろ、と。

 

でも、仕事がいやでたまらない、やめたくてしょうがない、というときはこの冷静さが働かなくなるんです。そこから出たいあまり正しい判断ができなくなる。

 

そのためとんでもない上司に伝えてしまったりするのです。ひょっとしたらこの人でも分かってくれるかもしれない。コイツは営業に向いてないから外に出そうと考えてくれるかもしれないと淡い期待を抱いてしまう。

 

でも結果はご覧のとおり。

 

クソ上司はどこまで行ってもクソ上司です。相手がどんな気持ちで言っているかなんてこと、これっぽっちも考えていません。売れないやつがまた変なこと言いだしたくらいしか思っていないのです。

 

だからこのような上司には絶対に異動の希望を伝えてはいけません。何も得られるものがないばかりか逆にボロクソに言われるのが関の山。

 

でも人格的にできた人は違います。

 

今でも覚えているのがその部門長が言ってくれたこと。

 

「やりたいことがあるのなら叶えてやらないとな」

 

世の中にはこんなことを言ってくれる人もいるのかと思いましたね。

 

そもそも最初からして違いました。わたしの言うことをちゃんと聞いてくれた。誰かのように一蹴するのではなく、ちゃんと耳を傾けてくれた。そして希望を叶えてくれたのです。この人には感謝してもしきれません。

 

確実に言えること。

 

 

異動の希望を伝えるときは相手を見極めること

 

 

ふだんの言動から上司があなたの申し出に対しどういう反応に出るかはだいたい分かるはずです。

 

クソ上司には絶対に伝えてはいけません。間違っても、ひょっとしたら聞き入れてくれるかも、なんて思わないことです。その人はあなたの気持ちなど考えていませんからね。

 

伝えるなら人格的にできた上司、話を聞いてくれそうな上司にしましょう。必ずしも希望が通るかはともかく、ちゃんと人の話を聞いてくれる人なら伝える価値はあります。

 

すぐには叶わなくても何年かたったら叶うこともありますからそういう上司なら伝えておきましょう。

 

異動が通らなければ転職も視野に

 

ただ、今の上司がクソ上司の場合は希望を伝えることができません。その場合は上司が替わるのを待つしかありません。

 

また、たとえ人格的にできた上司に希望を伝えることができたとしても、現実的には人員の問題もありますから希望がいつ通るかは分かりません。1年後かもしれませんし、2年後かもしれない。あるいはもっと先になるかもしれません。

 

そんなに待てない、もう今の仕事をこれ以上続けたくない、でも異動もかなわないというのであれば思い切って転職するというのもひとつの方法です。

 

異動と違って社外に飛び出すという点で不安もあるかもしれませんが、今は以前よりはるかに転職する人がふえています。現に今わたしが勤めている職場も転職してきた人ばかり。

 

その人たちも以前の職場がきつすぎる、向いていなかったという理由で転職しており、今はとても生き生きと働いています。

 

だからあなたも異動したいほどに今の仕事がいやだ、だけどそれがかなわない、異動できないというのであれば別の方法でそこから抜け出すことを考えたっていいのです。

 

今のまま、いやな仕事を続けているとあっという間に時間は過ぎ去っていきます。もう転職ができないような年代になってからでは遅いんです。

 

※続けた場合どんな状況が待っているかはこちらに書いてます↓

向いてないと言われた仕事をがまんして続けて10年後20年後にやってくること

 

 

自分の市場価値を知っておく

 

もしあなたが異動したくてたまらない、でも今すぐそれはかなわないというのであれば、現時点での自分の市場価値を知っておくことをおすすめします。

 

これは今すぐ転職するのが目的ではなく、「自分の可能性を知り」、「いざとなったら転職だってできる」という状態に自分を置いておくためです。

 

異動もできないまま、無理して続けているとどんどん気持ちが沈んでいきます。いつ叶うか分からない異動に期待を寄せているだけでは先が見えなくなってしまいますよね。

 

でも、自分にはほかにもできる仕事があると客観的に知ることができれば、精神的に追い込まれずに済むのです。

 

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もちろん登録したからといって必ず転職しなければいけないということはありません。

 

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「いつだって転職できる」という気持ちを持てるだけでも気持ちはずいぶん楽になってきます。

 

さいごに

 

今の仕事が自分には合っていないと感じるとき、他部署への異動を考えるのはごく自然なことです。

 

この部署へ行ってこの仕事がやりたいというはっきりとした希望があるのなら、迷うことはありません。いますぐ行動に移しましょう。

 

ただ、そのときはくれぐれも相手をよく見極めてください。とんでもない上司に伝えてもいい結果は得られません。それどころか逆にあなた自身が傷つくことにもなりかねません。

 

今の職場にはそんな上司しかいないから異動の希望を伝えられない、あるいは異動が叶うまで待てない、すぐにでもやめたいというのであれば転職を考えればいいのです。

 

異動にしろ、転職にしろ、今とは違う新しい仕事をすることで世界は全く違う広がりを見せてくれます。

 

わたしも営業をやめ、あたらしい職種に就いたことでその後の人生が大きく変わりました。

 

今の仕事が向いてない、つらい、やめたいと思っていても行動が伴わなければずっと同じ状態が続くだけです。いちばんおそれるべきはそのまま年をとっていってしまうこと。そうなってからでは取り返しがつきません。

 

変えるのに必要なのはほんの少しの勇気です。現状を変えるためにもぜひ行動に移してみてください。

 

これを読んでくれたあなたが希望の仕事、やりたいと思っていた仕事に就けることを願っています。

 

がまんを続けるだけでは消耗していくだけです。自分の人生ですからやりたいことに挑戦してみましょう!

 

 

 

 

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