- 新しい職場にうまく溶けこめるか不安
- 職場でまわりに溶けこめていない気がする
- どうすればまわりの人と親しくなれるのかな?
新しい職場に移るのって、仕事ができるかどうかもさることながら、そこにいる人たちの輪にとけこめるかということも気になりますよね。
仕事ってやっぱり人間関係も大きな部分を占めます。何事も最初が肝心ですからできるだけスムーズに入りこみたいですよね。
ここでは新しい職場に溶けこむための、もっとも簡単で、かつもっとも大切な方法をお伝えします。
職場にとけこむためにはあいさつのときに相手の名前を呼ぶこと
新しい職場に溶けこむための方法。
それは
あいさつのときに相手の名前を呼ぶこと
です。
具体的には、「おはようございます」と「ありがとうございます」を言うときに最初に必ず相手の名前を呼ぶ。
「○○さん、おはようございます」
「○○さん、ありがとうございます」
これだけです。
は?何それ?と思いました?そんなことで?と感じましたか?
でもこれ、意外にやっている人は少ないんです。
あなたがこれから新しい職場につく、あるいは新しい職場に入ってしばらくたつ、ということであればぜひ実践してみてください。きっと効果があります。
全員が分かってくれなくても、あなたが行っているそのことを感じてくれる人がきっといます。
人は誰でも自分の名前を気にする
こんな経験はありませんか?
- 仕事中、どこからか自分の名前を呼ばれた気がした
- まわりから自分の名前が聞こえたようで気になった
仕事中でも、会話中でも、自分の名前が聞こえたように感じるとついそちらのほうを見てしまいますよね。今誰か自分のこと呼んだ?みたいに。
人はそれだけ自分の名前が呼ばれることに敏感なんです。
そして同時に名前を呼ばれて悪い気はしません。
うわさ話やひそひそ話、悪口は論外としても、日常生活の中で名前を呼ばれることにいやな感情を持つ人はいないのです。
むしろささなやかながらうれしい感情とか(いい意味での)くすぐったいような気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
新しい職場で相手の名前を呼び続けた結果
わたしはここ3年の間に2回職場を変わりました。どちらも知っている人は1人もいない、まったく新しい環境です。
当然不安もありました。とけこめるかな?って。
というのもわたしはもともと、口数が少なく大人しいタイプなので、集団の中にいるのが苦手です。
だから新しい職場につくときはいつもとけこめるのか、馴染めるのかということが気になります。
でもとにかく、あいさつの前に相手の名前を呼ぶことをくりかえしました。
名前を呼ぶことをほめてもらえた
これは1つ目の職場での話です。
ある日、いつものように出勤してきた販売員さんにあいさつしました。40代後半の女性です。
「○○さん、おはようございます」
わたしはふだんの会話はもごもごして何を言っているか分からないタイプなのですが、とりあえずあいさつだけは元気よく、はっきり口に出していました。
そうしたら、その人は「おはようー」と答えてくれたあと、ちょっと考え事をしながら言ったんです。
「〇〇さん(わたしのことです)、いいね」
「はい?」
「いつもあいさつのとき、名前呼ぶでしょ?それ、すごくいいねって」
「あ・・・そ、そうですか?」
思わぬことをほめてもらい、とまどいつつも内心うれしかったです。そんなこと言われたの初めてだったから。
と同時に、名前を呼ぶことでその人がうれしく感じてくれるということを知ることもできました。
それは相手にとってだけでなく、自分にとってもプラスになります。
だって人をうれしい気持ちにさせることができるって貴重なことですよね。ふだんそういうことが少ないからなおさらww
この職場は、他に大嫌いなヤロウがいて決して居心地がいいわけじゃなかったのですが、でも中にはこのように自分のやっていることに気がついてくれ、わざわざそのことを教えてくれる人までいたわけです。
だから見ている人は見ているし、感じてくれる人は感じてくれるのです。
自分の名前を呼んでもらえるようになった
次の職場はこれまでとは違い、自分と同じような中年の、何年もここで仕事をしている数人のベテランの女性が幅を利かせているところでした。
正直、あまりガラがよくなく、自分とは合わないように感じました。別に自分がガラがいいとかそういうことじゃなく、肌感で合う合わないっていうのあるじゃないですか。
だから最初、
”うわ~、こんなところでやっていけるのかな・・・?”
と不安でした。
なんとか少しでも溶け込めるようにと、口数が少ないのを無理して話かけてみたり、数人が会話をしていたら積極的にその場に加わるようにしていました。
もちろん、あいさつのときには相手の名前を呼び続けました。
でもなかなかうまく溶けこめない。
わたしから話しかけることはあっても向こうから話かけてくれることはありませんでした。
わたしからその人たちの名前を呼ぶことはあっても、その人たちがわたしの名前を呼んでくれることはなく・・・
しかも気をつけてみていると、店の(何度も言いますが販売の仕事です)カウンターに立っているときも、その人たちはいつもわたしに背を向けるようにして立っている。
その姿がわたしを拒絶しているように見え、だんだん憂鬱になっていきました。
”もうやだ、ここ・・・”と正直、思うようにもなりました。
でも・・・相手の名前を呼ぶことだけは続けたのです。折れずにやり続けた。
なぜなら簡単だから。
頭を使う必要はありません。タイミングを計ることもないし、相手の顔色をうかがう必要もない。何も考えなくてもできます。
それでいてマイナスになることは1つもない。
だからわたしは名前を呼び続けました。
特に使ったのは「ありがとうございます」です。
少しでも何かをしてもらったら、とにかくありがとうを言う。どんなに小さいことでも感謝の気持ちを伝える。そしてそのすべてに相手の名前をつける。
とにかくやりつづけました。
「○○さん、ありがとうございます」
「○○さん、ありがとうございます」
「○○さん、ありがとうございます」
たぶん、というか間違いなく、わたしはそこでいちばん「ありがとうございますを言う人」になっていました。
それに比例してそこにいる人の名前を呼ぶ回数も多くなっていきました。
そんなある日、
「○○さんは~でしょ?」
ふとした仕事の会話の中で突然自分の名前が呼ばれたのです。
その瞬間は分からず、数秒遅れでそのことに気づきました。今、名前呼んでくれた・・・?
うれしく感じましたね。
おお・・・初めて名前呼んでもらえたよ・・・
って思いました。
そしてその人が呼んでくれたこともあってか、次第に他の人も同じように名前を呼んでくれるようになってきたのです。
これはわたしにとってささやかながら大きな変化でした。
人間関係を円滑にするためにも相手の名前を呼ぼう
ここに書いたのは「新しい職場に溶けこむ」ための方法ではありますが、でもこれは新しい職場に限ったことではありません。ずっと続けている職場にしても同じことが言えます。
集団写真でもまず探すのは自分の写真であることからも分かるように、人はもっとも気になるのは自分のことです。
そして誰もが無意識ながらも自分の名前を大切に思っています。その大切な名前をあいさつのときに呼んであげるのです。
すぐには無理かもしれませんが、続けていたらきっと効果はあります。何かを受け取ってくれる人はいます。
もしあなたがこれからつく新しい職場の人間関係に不安を感じているなら、あるいは今の職場の人間関係がどうもうまくいっていないように感じているなら、
相手の名前を呼んでください。連呼するくらいのつもりでいいです。
職場はほとんど毎日顔を出すところですから気分よく行けたほうがいいですよね。
もともとあいさつはそのためのものなんですから、これにさらに力をくわえて相手に伝えてあげましょう。
とにかく簡単!それでいて大切なことです。
あなたの職場での人間関係が少しでもよくなることを願ってます。
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