40代で異動したい?実現したときに想定されることと必要な覚悟を伝えよう

向いてる仕事って?

 

  • 40代だけど異動したい
  • この年で異動したらどんなことが起こるんだろう?
  • 異動して後悔することになったらどうしよう?

 

 

今の仕事がいやでしょうがない。あるいは他の部署でやりたい仕事がある。そんな思いから異動を希望しているあなたへ。

 

20代30代ならともかく、40代ともなると異動に関していろいろな不安がつきまといますよね。

 

ここでは、40代で2度の異動を経験したわたしが、その年代で異動したときに起こるであろうこと、そして新しい部署に移ったときに必要となる覚悟についてお話しします。

 

 

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40代での異動のつらいこと

異動 不安

 

40代での異動は、若いときの異動とくらべて、つらいこと、いやなこと、がまんしなきゃいけないことが多くなります。

 

まずはそのことについて説明します。

 

年下の人が上司になる

異動 上司 若い

 

40代で異動した場合に起こりうる最大の壁がこれです。自分より年下の人が上司になること。

 

よほど平均年齢の高い会社でもないかぎり、40代で異動するとたいていは自分より年下の上司のもとで働くことになります。

 

これに耐性があるかどうか。

 

なんだ、そんなことは想定済みだよ、この年で異動しようというんだからそれくらいのことは織りこみずみ、ぜんぜん問題ないよ、と思う人もいるかもしれません。

 

でも、

 

頭の中で想像しているのと、実際にそうなるのとではぜんぜん違います。

 

たぶん、想定していたよりしんどいです。

 

 

年下の上司に怒られること

 

説明するのにわたし自身の話をします。46歳で異動したときのことです(ちなみに希望した異動でした)。

 

わたしはもともと人の上に立ちたいと思うタイプではなく、わりと年下の人にも丁寧に話すほうなので、年下の上司でもぜんぜん問題ないと思っていました。やりたい仕事ができるんだし、そんなこと気にしないって思ってました。

 

でも・・・実際にそうなってみるとやっぱりそうはいかないのです。

 

だって目の前にいる相手は自分よりひとまわり以上年齢が下なんです。現実として明らかにめちゃめちゃ若い人なのですから。

 

だからそんな人に何か注意されたり、怒られたり、理不尽な言われ方をしたりするとしまいには、

 

 

なんでこんな若いヤツにこんなこと言われなきゃならないんだ?

 

 

という思いがやっぱり湧いてきてしまうのです、自分のミスを棚に上げてww

 

怒られるにしても「年齢」の影が落ちてきて、それは喉にひっかかった小骨のようにずっと心に突き刺さったままになるのです。

 

 

若くて人格的にできた上司は少ない

 

若い上司で人間ができていて人格者というならそれはかなりラッキーですが、でもあまり期待してはいけません。

 

というのも、若くして役職につくような人は当然仕事もできます。人並み以上に仕事ができます。だから若くして役職に就いているんですね。

 

ただ困ったことに、仕事ができる人はたいていの場合、仕事ができない人のことを理解できません。自分は空気を吸うように自然にできていたことが、なぜコイツはできないのか?それがまったくわからないのです。

 

わからないから結論としてコイツはサボっている、手を抜いている、やる気がない、ダメなやつだという考えに落ち着きがちで、自然、当たりもきつくなります。

 

 

年下の上司にボロクソに言われること

上司 パワハラ

 

もうひとつ例をあげます。勤めている会社の先輩の話です。

 

その先輩——Aさんとします——は40代で新しい部署に異動しました(希望ではありません)。

 

でも仕事が合っていなかったのか、Aさんはあまり仕事ができるようにはなれず、そのため年下の上司からひどい扱いを受けました。

 

Aさんがちょっとでもミスしようものなら、

 

何やってんだよ!?

バカ野郎!

お前が・・・だろ!!

 

そんな言葉で罵倒されたそうです。まわりに人がいようがいまいが関係なし。クソのような扱いを受けたそうです(本人談)。

 

あまりに耐えかねたAさんは異動の希望を出し、多少時間はかかりましたが、他部署に異動することができました。もう二度と戻りたくないと話しています。

 

そりゃ仕事ですから怒られることもあるでしょう。叱責を受けることもあるでしょう。それはいたしかたありません。誰だって経験することです。

 

でももしそれが10も年下の人間からだったら?

 

ひとまわりも若い人からそんな扱いを受けたら?

 

どんな気持ちがするでしょうか?

 

 

仕事を覚えるのに時間がかかる

仕事 覚えられない

 

40代になってから新しい仕事を覚えるのは時間がかかります。

 

あなたがとても優秀で、いくつになっても衰えず、新しい仕事でもバリバリできるという自信があるのなら大丈夫でしょう。

 

でも、人はいつまでも同じではありません。年をとると変わります。

 

自分では変わっていないと思っていても、やはり20代30代とは違います。若いときはすぐにできていたようなことがだんだん時間がかかるようになっていきます。

 

また、40代に入ると(とくに40代後半になると)しだいに身体に衰えが感じられるようになり、それが仕事に少なからず影響を及ぼします。

 

老眼だとか、四十肩とか、自分でも驚くようなことが身に起こってきます。胃腸の調子が弱ってきたりとか。まさか自分が?ということが起こり始めるのが40代なんです。

 

そんなこと仕事を覚えるのに関係ないと思うかもしれませんが、影響の大小はともかく、支障が出てくるのは避けられないでしょう。

 

40代で異動するときに必要な覚悟

 

上のことをふまえた上で、では40代で異動しようというときにどんな気持ちで臨めばいいのか、どんな覚悟が必要なのか、それを考えてみましょう。

 

プライドを捨てること

プライド 捨てる

 

まず第一はこれですね。プライドを捨てること。

 

プライドのかたまりのような人は別にして(そんな人は異動したいと思わないでしょうけど)、自分にはプライドなんかないよという人でも意外に小さなプライドがあったりします。

 

もちろんプライドは不要だといいたいわけではありません。プライドを傷つけられてそれをバネにしてがんばれるような人は大事にしたらいいでしょう。

 

でも、できればないほうが楽です。だって、

 

 

年下の人間に使われるんですよ?

 

 

そういう経験って今まであまりなかったですよね?というかぜんぜんなかったですよね?

 

40代にして初めて経験することを考えれば、馴れの問題も含めて、プライドなんか捨ててしまった方が余計なことを考えずにすみます。

 

 

とにかく仕事をがんばること

異動 希望

 

プライドを捨てることと同じくらい大事なのがこれです。

 

 

とにかく仕事をがんばること

 

がんばって仕事ができる人になること

 

 

これが超重要です。

 

年下の上司を持つことになって避けたいのは、その上司から怒られることです。

 

自分よりひとまわりも若い上司から仕事のことで注意されたり、叱責を受けたり、ひどいときは罵倒される・・・なんてこと絶対に避けたいじゃないですか。

 

これを他の人がいる前でやられたら、日頃ちょっと気になってる女性の前でやられたら、それこそ自殺したくなりますww

 

だから上司から怒られないために何が何でも必要なのは

 

 

仕事ができる人間になること

 

 

何度も言うように超重要です。

 

仕事ができるようになれば、若い上司もあなたを認めてくれ、相応の態度で接してくれます。あなたの人格を尊重し、年上の人間として節度ある態度で接してくれるでしょう。

 

こうなれば理想的ですね。やりがいを持つと同時に、自分の尊厳を保って働くことができます。

 

でも・・・仕事ができないとこれが真逆になります。

 

仕事ができない中年の部下なんて、若い上司からしたら「使えないおっさん」でしかありません。そんな人に節度ある態度で接してくれる若い人なんていないでしょう。

 

揶揄する、バカにする、罵倒する・・・そんな態度で接してくる可能性が高いです。これじゃもうお先真っ暗。

 

だから、そうならないためにも、あなたは「仕事ができる人」になる必要があるのです。もう全力でそうなってください。

 

 

謙虚になること

仕事 覚えるには

 

最初は仕事を教えてもらわなければ何もできません。

 

直属の上司以外にも、職場にいる多くの人から教えを乞うことになるでしょう。その中には若い男性や女性も混じっているかもしれません。

 

とにかくその人たちから気持ちよく教えてもらえる人になりましょう。教えてあげてよかった、と思われる人になりましょう。

 

そのためにはどんな人でも分け隔てなく接し、くだらないプライドを捨て、謙虚になることです。

 

こんなムスメみたいな若いネーチャンに頭下げて・・・なんてこと考えてちゃダメです。そこではそのムスメみたいな若いネーチャンのほうがあなたより数倍仕事ができるのですから。

 

素直に、謙虚になって教えてもらってください。

 

 

おじさんであることを自覚すること

異動 中年

 

いくら自分では若いと思っていても、本当に若い人はそうは思いません。

 

40代なんて、20代の人から見たら、もうド中年です。自分だって若いときはそう思ってませんでしたか?

 

だからあなたがいくら若いふりをしてみても、本当に若い人からしたら「イタイおっさん」でしかありません。たぶん哀れみに似た感情を持たれます。

 

だから無理して若くなる必要はありません。あなたがやるべきなのは、年相応でかまわないのでとにかく「仕事ができるおじさん」を目指すということです。

 

仕事ができない中年はただの使えないオッサンですが、仕事ができれば若い人もきちんとした態度で接してくれます。

 

さっきの話と重なりますが、仕事ができるできないは運命の分かれ目になりますので、ぜひ「仕事ができるおじさん」を目指してください。

 

やりたいことがあるのなら挑戦しよう

異動したい

 

というわけで、やや脅しめいた内容になってしまいました。ひょっとしたらビビってしまった人もいるかもしれません。やっぱり異動やめよかな?と思った人もいるかもしれません。

 

でも安心してください。

 

今回の話は——特にAさんの話は——やや極端な例なのでそれほど心配する必要はありません。わたしも2度の異動を経験していますが、ここまでヒドイことはなかったです。

 

いやもちろんゼロではありません。イヤなことも当然ありました。ありましたけれども、それを差し引いても「異動してよかった」と思っています。

 

やはり異動というのは大きなターニングポイントになりますからね。

 

ですからもしあなたがやりたいことがあるのならぜひチャレンジしてみてください。やる価値はあります。

 

また、今の仕事がつらすぎて異動を考えている人へ。それもひとつの方法です。合わない仕事、つらい部署で心身を消耗させるより、やりがいをもって働くことをめざすべき。

 

人生は仕事次第で大きく変わります。仕事が変わると日々の生活が変わり、日々の生活が変わると生き方も変わってきます。

 

異動することでそのチャンスがつかめる可能性があります。ぜひ新しい生き方を手に入れてみてください。

 

あなたの異動がうまくいくことを応援しています。

 

 

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