人間関係が苦手、他人と接するときに身がまえてしまう人に読んでほしい本

おとなしい人の処世術
  • 初めての人と会うことが苦手
  • 人と接するときにどこか身構えてしまう
  • こんなこと言われたらいやだなと会う前から考えている

 

内向的でおとなしい人って人と会うことを必要以上に重く考えてしまいがちですよね。会う前からいろいろと想像してしまって実際に会うのがおっくうになる。そんな人もいるのではないでしょうか。

 

でもそれってけっこう損なことだったりするんですよね。大切な出会いを逃しているかもしれないから。

 

ここでは、なぜ人と会うことが苦手と感じてしまうのか、そしてその殻を破るためにどのように考え方を変えればいいのかを、1冊の本を通して紹介していきます。

 

すごく大事なことなのでぜひ最後まで読んでみてください。

 

 

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人と会うときに無意識に壁を作ってしまうこと

 

人と接するときいつも心の中で身構えている

他人に対して警戒感を持ってしまう

人と会うことに臆してしまう

 

人づきあいが苦手な人ほどそういう傾向があります。

 

人と会う時にも、この人は自分にこんなことを言ってくるんじゃないか、こんなことをしてくるんじゃないかと、いつも心の中で警戒してしまう。

 

無意識に人との間に見えない壁を作ってしまうのです。

 

これは相手も敏感に感じ取ります。だからお互いの距離が近づくこともないし、分かりあえることもありません。

 

なぜ相手との間に壁を作ってしまうのか

 

これはそもそも何のためでしょうか?

 

言うまでもありません。自分を守るため、ですよね?

 

嫌なことを言われたりされたりして、自分がまた傷つくのを避けるため、ですよね?

 

だからある意味、自然な心の動きなんです。誰だって傷つきたくない。

 

傷つきたくないから傷つけられる可能性のある人とのかかわりをシャットアウトする。あるいは接点をできるだけ少なくして被害?を最小限にくいとめようとするわけです。

 

そうやって必死で自分を守ろうとしているんですね。

 

 

自分を傷つけるものを探すということ

 

でもこれは一見自分を守っているように見えて実はそうじゃないんです。

 

それを教えてくれたのがこの本でした。

 

ここでこの本に出てくる言葉を紹介します(物語として読んでほしいのであらすじや内容は触れません。言葉だけ取りだします)。

 

それを見ながら、大事なことに気づけたんだ。見方って、こんなに大事なんだって。

傷つかないように生きようとすると、傷つけるものを探してしまう。

楽しむために生きようとすると、楽しいものを探すってことに。

おれ、スタッフや入居者の人ともめていた時に、

いつも傷つかないように、その人の悪いところばっかり探してた。

「この人は、こういう人だから気をつけよう」って。でも、そうしているせいで楽しいものが見えにくくなっていたんだ。

人と関わると傷つく。だから、人と関わらないようにしよう。行動を起こすと傷つく。だから、行動を起こさないようにしよう。いつのまにか、そうなってしまっていた気がする。

 

わたしはこれを読んで大きな衝撃を受けました。

 

傷つかないように生きようとすると、傷つけるものを探してしまう。

 

 

まさかそんな・・・と思いましたが、でも言われてみればそのとおりでした。

 

いつも傷つかないように、その人の悪いところばっかり探してた。

 

一度言われたことだけで、この人はこういう人だって思いこんでしまうこと、内向的で人づきあいが苦手な人ほどありがちですよね?

 

大した根拠もないのに最初の印象だけで決めつける。相手のひと言でほぼその人の人物像を決定してしまう。「あ、この人はいやなことを言う人だ」って。そうなるともう二度と変わりません。

 

そしてその人と距離を取ろうとする。

 

「人は”自分を傷つけるもの”」

いつのまにか、そんな”決めつけ”をつくり上げていた。

そして、まるでその決めつけを証明するために生きていたような気がする。そんな生き方をしていたから、誰からも、”本当に必要な言葉”をもらえなかった。

 

たぶん無意識に、この人は自分にこんなイヤなことを言うんじゃないか、こんな腹の立つことをしてくるんじゃないかと恐れていたんだと思います。

 

そして、言われてもいないセリフを頭の中で勝手に再現して、それに対して自分が言いかえすシーンを何度も想像していたのです。

 

その再現シーン自体、決して楽しいものじゃないし、そんなことをひとりでくりかえしている自分がいやになる。

 

そんな生き方をしていて楽しく生きられるわけがないですよね。どうしていつも心の中が面白くもない考えに支配されてしまうのか、これを読んでその原因が分かった気がしました。

 

まわりの人が自分を傷つけるのではなく、自分から傷つけるものを探している。

 

だから毎日が楽しくならない。人の悪いところ、傷つけるものばかりを探していたら楽しく過ごせるわけなんかない。

 

そのことをこの本ははっきりと教えてくれたのです。

 

 

大事なのは「決めつけないこと」

人って今までの経験から、勝手に相手を決めつけがちなんだよ。

相手が言ってる言葉だけで相手を決めつけないほうがいい。

人って一度決めつけると、その理由ばっかり見つけちゃうからさ。

 

大事なのは「決めつけないこと」。

 

  • 1回言われたことだけで決めつけない
  • そのときの相手の行動だけで決めつけない
  • そのときの自分の感情だけで決めつけない

 

これを考えるようになり、今まで自分がいかに多くのことを決めつけて生きてきたかが少し分かるようになりました。

 

そのことが少しでも客観的に分かっただけでも自分にとっては大きな変化です。

 

 

もう一度、くりかえします。

 

傷つかないように生きようとすると、傷つけるものを探してしまう。

 

傷つかないように、傷つかないように、ということばかりを考えていると、結局、傷つけるものを探すことになってしまう。

 

相手のいやなところを決めつける

それによって傷つけられる自分

 

こんな不毛な想像の連鎖を捨て去るために必要なのは「決めつけないこと」。まずはそこがスタートです。

 

楽しむために生きようとすると、楽しいものを探すってことに。

 

傷つけるものを探すように生きるのではなく、楽しむために生きる。楽しいものを探す。

 

そのために必要なのが「決めつけない」なのです。

 

 

さいごに

 

この本、本当にいい本です。

 

今回紹介したところ以外にも宝物のような言葉がたくさんあります。大げさじゃなく、あれもこれも紹介したいところばかりです。

 

もしあなたが人づきあいが苦手でつらい思いで毎日を過ごしているというのなら、ぜひこの本を読んでみてください。


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