これから販売の仕事をしようとしている方。
販売の仕事を検討している方。
その中でも特に営業をやめて販売の仕事に就こうとしている方に、実際に営業職から販売職に移ったわたしが、職場で気をつけるべきポイントを5つお伝えします。
営業から販売に転職したときに気をつけるべき3つのポイント
最初に言っておくとこの3つは販売の方法とか売り方のノウハウといったことではありません。
1人で運転して目的地へ向かう車「EIGYOU」号
⇩から
大勢で乗り合わせて目的地へ向かうバス「HANNBAI」号
にのりかえたとき、そこでどのようにふるまえばいいか、どういったことに気をつければいいか、を伝えるものです。
何しろ販売の現場で長く働き続けるには人間関係がいちばん大事です。その土台を構築するにはどうすればいいかをお話します。
とにかく情報を共有する
販売の現場でいちばん大事なのはこれです。
営業というのは基本、個人プレーです。極端な話、仕事のことは自分さえ分かっていればよかったですよね?
お客様との商談、納品、電話、各種の約束。どれも自分で完結させることですからその内容は自分が分かっていればOKだったわけです。
もちろん毎日の日報や売り上げの数字など報告すべきことはありますが、仕事の進め方においては自分なりの方法でかまわない。いつどこで何をやるかということを他の人に伝える必要はありません
お客様から言われたこともクレームでもないかぎりはいちいち上司や他のメンバーに言う必要はないのです。
一種の個人商店ですからね。営業を長くやればやるほど、この考え、行動パターンがしみついてしまっています。
でも、販売の現場ではそれではダメです。
これくらいなら自分さえ分かっていれば十分だろうという考えは販売の場では通用しません。
どんな小さなことも他のメンバーに伝えておく必要があるのです。
- お客様に言われたこと
- お客様に頼まれたこと
- クレーム、またはそれにつながりそうなこと
- 上司からとつぜん出た指示
- 会社からの通達
- 納品状況
- 在庫状況
- 配送について
- 取引先からの連絡事項
- 他のメンバーから出た意見
- 仕事の進行状況、等々
伝えるべきことは山のようにあります。
営業の頃は自分が聞いて理解できていればよかったこれらのことを、他のメンバーにもれなく伝える必要があるのです。
役職だからそうなんだ、ヒラだったらそんなことする必要ない、なんてことはありません。誰でも等しくやるべきことです。
簡単そうに思えますがこれが営業出身者には意外にできません。そういう癖がなかったからです。
わたしも販売に移って最初のころはお客様から言われたことや仕事の進みぐあいを自分だけで抱え、ふとしたときに上司や先輩社員から
「それみんなに言った?」
「それちゃんと伝えてある?」
と指摘されたことが何度もあります。その度に慌てました。
伝えていない理由としては
- 頭では分かっていても実際になかなか行動できない
- これくらいなら言わなくてもいいだろう、と身勝手な判断をしてしまう
- 言うべきかどうか迷ったあげく言い損ねる
といったことがあげられます。
でもこれはすべて判断ミスです。
伝えるべきことを伝えないことによって仕事の進行に支障が出たり、お客様対応において手違いが起きてしまったりするのです。
ですからこれはもうとにかく繰り返すしかありません。共有することが当たり前になるまで徹底的に意識して行動していくしかないのです。
営業から販売に移ったときにまず意識するべきは情報の共有。これは本当に大事なことなのでしっかりと心に刻み込んでおいてください。
とにかく手伝う
次に大事なのはとにかく他のメンバーのことを手伝うこと。
これも営業とは対極にある考え方です。営業はある意味自分のことだけやっていればよかったですから。
自分の数字を他の人が作ってくれるわけではないから当然といえば当然です。
営業をやっているととかく「おれがおれが」の考えになってしまいがちです。
が、販売の場ではアウトです、それは。
というのも販売の仕事は——もちろん個人の売上もありますが——全員で協力しあって店の売上を達成することに最終的な目標があるからです。それが営業との大きな違い。
ですから自分の仕事をしっかりやるのはもちろんのこと。他のメンバーのことを手伝えるかどうかということは非常に大切。
ひいてはその後の仕事のしやすさにも大きく影響してきます。
販売の仕事に移ってすぐは仕事を覚えるのに大変で人のことを手伝うどころじゃないかもしれませんが、できる範囲内で、姿勢だけでも人のことを手伝おうとするところを見せたほうがいいでしょう。
あなたが他の人のことを手伝うか、自分のことばかりしていないか、販売のメンバーはそのことをよく見ています。特に新しく来た人のことはよく見ています。
ちゃんと他のメンバーのことも手伝える人かどうか。厳しい目で見定めています。
今後の働きやすさに直結する部分でもありますから、決しておろそかにせず、意識的に手伝うようにしてください。
まわりの人のことを観察する
朝、会社に、店に着いたら確認してください。他のメンバーがどんな様子か。顔色はどうか。元気はあるか。
こういうことは普段から自然にできている人もいますが、仕事がつらいという気持ちになっているとなかなか他の人のことまで気が回りません。ついつい自分のことでいっぱいになってしまいがち。
でも、それではいけません。
ちゃんとまわりの人のことを気にかけること。
なぜならそれがその人に対する声掛けにつながるからです。
声をかけることで、私はあなたにも関心があるよということを相手に伝えることができます。
これってすごく大事。
中にはいるじゃないですか、いっしょの職場にいるのに他の人にぜんぜん関心がないみたいな人。
自分は自分に与えられた仕事だけやっていればいい、他の人のことなんてどうでもいい、みたいな人、たま~にいますよね。
営業ならそれでもなんとかなるのかもしれません。とりあえずお客様にやるべきことをやっていればいいのですから。
でも販売の場でこれをやったらアウトです。
だって仕事をしている間ずっと一緒にいるんですよ?1日中同じ職場にいるんですよ?営業みたいに外に行ったら一人、というのと違うんです。
まわりの人に関心を持つことは最低限のマナーと考えましょう。
気づいたことを必ずしも相手に伝える必要はありませんが、それでも他のメンバーがどんな様子か、どんな表情をしているか、ということは日ごろから意識しておくようにしましょう。
販売の仕事で人間関係を円滑にするために
まとめるとこうなります。
- 情報を共有する
- とにかく手伝う
- まわりの人のことを観察する
たぶんこれらのことって営業の仕事のときはあまり意識してこなかったかもしれません。3つともそれほどやらなくたって自分の仕事はできたはずです。
でも販売は違います。
この3つは非常に大事。
営業から転職して販売の仕事に移ると最初は戸惑うことが多いでしょう。販売の現場での行動パターンが身についていないからです。
でもこれはくりかえし実行することによって次第にできるようになります。
とにかく共有する、とにかく手伝う、とにかくまわりを見る。呪文のように唱えることでだんだん身についてきます。
そうなればしめたもの。ここをクリアすればあとは販売の腕を磨くだけ。
人間関係がよく、ちゃんと商品が売れるようになれば、販売の仕事はとてもやりがいのあるものになります。実際、よく売る人は人間関係もうまくコントロールしていますよね。
あなたがもし販売の仕事をやってみたいのなら、今回の3つのポイントを忘れずにいてください。
きっとスムーズなスタートを切ることができるはずです。
販売の仕事を探すときに使うべきサービス
販売の仕事を始めるときに気をつけるべきポイントが分かったら、あとは仕事を探すだけです。
これは「転職サイト」と「転職エージェント」を比較したものです。
サービス名 | 転職サイト | 転職エージェント |
---|---|---|
求人 | 登録するとサイトで求人情報を見ることができる | ここでしか見られない「非公開求人」を見ることができる |
活用方法 | 掲載されている情報を自分で探す | 担当者から各種のアドバイス、自分に合った求人情報の提案がある |
メリット | 掲載されている転職ノウハウを知ることができる | 応募書類の書き方や面接の指導、企業との日程調整などをしてくれる |
公式サイト | ⇒リクナビNEXT | ⇒リクルートエージェント |
<特徴>
転職サイト=自分で探す
転職エージェント=エージェントに強力してもらって探す
<対象となる人>
転職活動を始めようとしている人、転職をまだそれほど急いでいない人
⇒転職サイト
【転職サイト大手「リクナビNEXT」はこちら↓↓↓】
本気で転職したいと考えている人、すぐにでも転職したい人
⇒転職エージェント
【転職エージェント大手「リクルートエージェント」はこちら↓↓↓】
どちらにも特色がありますのでまずは自分に合ったほうに登録してみてください。
販売の仕事は本当に種類、数が多いので、焦ることなく、自分に合った業界、自分に合ったお店を探すことが大切です。
営業から販売の仕事につくことで、世界が変わるような変化が起こります。
それまでは1人乗りだった「EIGYOU」号から、大勢で乗る「HANNBAI」号に乗り換えるのですから当然ですね。
モノを売るということにおいては両者は同じですが、働き方はぜんぜん違います。
わたしは販売の仕事に移って様々なことが変化しました。もちろんいいほうに、です。
ぜひ自分に合った販売の仕事を見つけて、あなたが乗る「HANNBAI」号が乗り心地のいいものになり、毎日が充実したものになることを願っています。
コメント