- 販売の仕事がつらい
- 販売は内向型の自分には向いてない
- もうやめてしまいたい
販売の仕事をしているけど自分には合わないから辞めたい。そんな思いからこの記事にたどりついたあなたはきっとつらい毎日を送っていることと思います。
辞めたいという思いで心の中がいっぱいになっているかもしれません。
そんなあなたに、いやだったら辞めてしまえばいい、というのは簡単です。合わない仕事を無理して続ける必要はない、つらいのなら転職すればいい、というのは誰でも言えます。
でも、ここで問題になるのはそんな一般的なことではなく、あなた自身の気持ちですよね?
今の仕事が向いてないとは感じるし、会社に行くのも毎日とてもつらいけど、でも本当にここで辞めてしまっていいんだろうか?
そんなモヤモヤがある限り、辞めることへの罪悪感のような感情を振り払うことはできません。どこか後ろめたい気持ちを抱くことになってしまいます。
ここでは、販売の仕事を辞めたいけれど決心がつかない、このまま辞めていいのか分からないというあなたに、販売に関する主な悩みと、販売員であるなら最低限やっておくべきことをお伝えします。
内向的な人が抱える販売の悩み
ここでは内向型の人が抱えやすい販売に関しての悩みを7つあげてみます。
人と話すのが苦手
販売の仕事が向いてないと悩む最も大きな理由はこれでしょう。
販売は話すこと=仕事みたいなところがありますから、話をすること自体が苦手だとどうしても苦しく感じてしまうことになりますよね。
店頭に立っていても、
- 来店したお客様にすぐに近づけない
- いつ、何と言って声をかければいいか分からない
- このお客様は声をかけられたくないのでは?とあれこれ考えてしまう
必要以上に悩んでしまってすぐに行動できなくなりがちです。
そうすると売れなくなり、結果、さらに声をかけづらくなり・・・と、どんどん悪循環になっていきます。
お客様の前だと緊張してうまくできない
販売の仕事はお客様と会話することだけではありません。
これらの作業が、特にあがり症の場合など、お客様の前でうまくできないことがあります。
ふだんならふつうにできることでもお客様に見られていると思うと気が焦り、手が震えてうまくできなかったり、チェックするべきところを見逃してしまったり、簡単なことでも失敗をしてしまうのです。
商品に興味がない
希望して就いた仕事ならともかく、不本意な形で就いた仕事の場合、取り扱う商品に興味が持てないということもありますよね。
自分の扱っている商品に誇りが持てないままではいつまでたっても仕事が面白くなることはないでしょう。
苦情がいや
接客の仕事をしているとたまに苦情をもらうこともあります。最近はわがままなお客様もふえていますからそういった人への対応も必要です。
こっちは悪くないと思っていても立場上、頭を下げないといけないこともあるし、理不尽なこともたくさんあります。
何事もなく、無事に一日が終わることだけを願って、所定の時間が過ぎていくのを待つ、という気持ちになりますよね、販売の仕事って。
販売成績が悪く、比較される
数字が悪いとつらいですよね。売上数字はメンバー全体に共有され、誰がよく売り、誰があまり売れないかというのがはっきりする。
売れないとつらいのは営業も同じですが、販売の場合は1日中メンバーと顔を合わせていなければならないので余計につらく、居心地が悪く感じてしまいます。
人間関係がよくない、職場にいやな人がいる
人間関係がよくない。職場にいやな人がいる。
実は販売の仕事をやめる直接の理由の大部分をこれが占めているともいいます。
販売の世界は想像以上に人間関係がシビアです。たとえば、
- 店に君臨するこの道数十年の女ボスザル
- どんな手を使っても自分が売りたいヘビ男
- 氷のように冷たく、相手をなぶることが趣味のホオジロザメ女
- 数字がよくてまわりを見下す天狗男
まあ、これはたとえですが(一応)、、、ここは動物園か?と思うほどいろいろな人がいます。アニマルたちとうまくやっていくのも大変ですよね。
そんな人ができてしまうと一気に仕事に行きたくなくなります。あの人と出勤が重なることを考えただけで憂鬱になる・・・ってありますよね。
職場で孤立している
いわゆる「ぼっち」になるということです。
これにはいろいろな理由が考えられます。
- 売れない、仕事ができない等で相手にされなくなる
- 一部の人に好かれていない
- 雑談ができない、会話下手
- 自分が壁を作っている
話し相手を作るために会社に行っているわけじゃないとはいっても、やっぱり職場でひとりぼっちになるのはツライ。
ひとりぼっちで立ち尽くしている自分を考えると悲しくなってしまう、いたたまれなくて逃げ出したくなってしまう、と感じるのは当然のことです。
向いてない販売の仕事でも最低限できること
仕事をしているといやなことってたくさんありますよね?
ただ、大事なのはそれに対して何か行動を起こしたかということです。
いやなことがあった、向いてないと感じる
↓
だからやめる
ではなくて、それに対して自分はどう行動したか?
いやなこと、向いてないと感じることがあったとき、それに対して何の行動も起こさずにやめる、となっていては自身の成長も望めません。
いやなことがあった、向いてないと感じる
↓
それに対してできることをする
この結果、少しでも改善するようであれば気持ちも変わってきますし、やっぱり変わらないということであればその時点で次の行動を考えたらいいのです。
ここでは、とりあえずこれくらいならできるのでは?という対処法を紹介しますのでぜひ読んでみてください。
「いらっしゃいませ」に命をかける
命をかける、なんて大げさな言い方をしましたが、要は、「人と話すのが苦手」で接客に自信がないというのであれば、一番最初の「いらっしゃいませ」の言葉だけ全力で言ってみては?ということです。
来店したお客様に声をかけるとき、自信なさそうな声で「いらっしゃいませ…」と口にしていませんか?微妙に力のない声で声かけをしていませんか?
もしそうだとしたらそこから、いえ、そこだけ改善してみましょう。
そのあとの接客の会話は捨ててかまいません。最初の「いらっしゃいませ」だけあなたの全力をこめた声で伝えてみましょうというのがここでの提案です。
そのとき意識するポイントは3つ。
- 自分はプロだと自覚する
- プロにふさわしい身だしなみをする
- 姿勢をシャンとする
- いつもの2倍の声を出す
これだけでOKです。この4つを守った上で「いらっしゃいませ」と口にしてください。
そのあとに続くべき会話は考える必要はありません。お客様の反応も度外視してかまわないのでまずはこれだけやってみてください。
お客様を観察する
客様の前で緊張してしまう、見られていると思うと焦ってしまうというときには逆にお客様を観察することです。
お客様の前で焦って仕事をしているあなたはお客様のことはほとんど見ていない、ということにお気づきですか?
実は仕事のできる人はお客様のことを非常によく見ています。服や持ち物、表情を瞬時にしっかりと見ています。
でも見られていることに気を取られていると、相手のことを見ることができません。自分のことばかりが気になってしまう。だから余計に焦るのです。
なので次からはお客様のことを見ることに意識を向けてみてください。
といってもあれもこれも見られないでしょうから1点だけに決めておく。たとえば鞄、バッグ、洋服…何でもいいので1つ決めて毎回それをチェックしてみるのです。表情でもいいでしょう。
そうなるころにはお客様の前でも焦らなくなった自分に気づけるはずです。
見られていることを気にするのではなく、自分がお客様を見ること。販売に限らず相手のことをよく見るのはとても大事なことなのでぜひ試してみてください。
ひとつだけ好きな商品を決める
扱っている商品に興味が持てないという場合、とにかく1つだけ好きな商品を決めるという方法が有効です。
商品全般には興味がなくても、1つくらいは興味を持てるものがありませんか?好きとまではいえなくてもなんとなく無意識に手に取ってしまう商品、触ってしまう商品がありませんか?
人はきらいなものは触ろうとしませんから、手にしたということは多少なりとも興味があるということです。
そのような商品にとことん詳しくなってください。値段は度外視。高かろうが安かろうがかまいません。とにかくあなたが主体的に興味を持てたものです。
くわしくなったら、お客様にその商品を勧めてみてください。
そしてその商品が売れたとき、どんな気持ちになったか自分自身に問うてみてください。
そこにヒントが隠されています。
商売の原点に帰る
接客が好きな人ならいざ知らず、性格的に合わないのに無理して販売の仕事をしていると、お客様にひたすら気を使って仕事をするのがいやになることもありますよね。
わがままなお客様の相手をするときなどはその気持ちが一層強くなります。
そんなときには一度、商売の原点に立ち帰ってみましょう。
大きな会社で働いていると忘れがちですが、わたしたち販売員の給料は、お客様が商品を購入し、その場で支払うお金によってもたらされています。
であれば、お客様にお金を支払ってもらうためには、商品だけではなく、販売員がしっかりとした対応をする必要があるのは当然ですよね。
お金をもらっているかぎりは「プロ」です。入社1年目でもそれは同じ。どんな立場であっても「プロ」としての自覚をもって行動しましょうというのはこのためです。
他人とではなく、昨日の自分と比較する
売れていないときに販売の実績表やグラフを見せられたりするといやになりますよね。
でもそんなふうに思う必要はありません。
だって高い実績を作っている人はもともと販売が向いている人なんですよ?天職だと思ってやっているのかもしれないんですよ?
そんな自信ありの人と、向いてないと感じながらも無理してがんばっているあなたと成績が違うのは当たり前です。
だから他の人と比べることはやめましょう。
比べるべきは昨日までのあなたです。
去年より進歩している自分、半年前より商品にくわしくなった自分、昨日より上手にできるようになった自分。
そのことを認めてあげるとともに、そうやって少しでも前に進めるように日々、意識を集中させてみましょう。
まわりの数字は見ない。見るとしたらやり方だけ。まわりの人のいいところは観察して真似できるところは真似をする。
向いてない自分が成果を上げるにはどうしたらいいか考え、ちょっとずつ試してみる。
そうして自分の中で変化をつくり、過去の自分と比較してみてください。
人間関係で悩みがあるとき
人間関係の問題はこれまでに挙げたポイントと違い、少々難易度が高いですよね。というのも自分ひとりで解決できるものではないからです。
どんなに頑張っても他人のことは変えられません。変えられるのは自分だけ。
だから人間関係で悩んでいる場合には、最低限、自分にできることをやってみて、それでも好転しなければまた別の方法を考えるしかありません。
「決めつけない」ことの大事さ
ここでは、今の職場に来てまだ日が浅い、せいぜい半年ぐらいだけど、すでにいやな人がいるという人に向けて大事なことを伝えます。
最初の人間関係で大事なこと、それは
内向的な人にありがちですが、あなたはこんなことがありませんか?
- 相手のちょっとした一言で、この人はこういう人だとインプットする
- ぱっと見の印象から、自分には合わない人だと判断する
- いやなことを言われたくないから近づかないようにする
これらはすべて「決めつけること」が原因で起こっています。相手のことを決めつけることで相手と距離をとり、自分を守ろうとしているのです。
でも、そうしているかぎり、相手に心を開くことはありません。表面をとりつくろっているだけで心は完全に閉じている状態。
自分が心を開かないのに相手が開いてくれることはありません。お互いに閉じたまま。
いつまでたっても理解しあえないまま。その距離感が、どことなく感じが悪い、という印象を抱くことになってしまう原因です。
これを打開するための方法が「決めつけない」なのです。
――ということが実はこの本に書いてあります。
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いつも傷つかないように、その人の悪いところばっかり探してた。
「この人は、こういう人だから気をつけよう」って。でも、そうしているせいで楽しいものが見えにくくなっていたんだ。
人と関わると傷つく。だから、人と関わらないようにしよう。行動を起こすと傷つく。だから、行動を起こさないようにしよう。いつのまにか、そうなってしまっていた気がする。
相手が言ってる言葉だけで相手を決めつけない方がいい。人って一度決めつけると、その理由ばっかり見つけちゃうからさ。
~『話すことが怖い。でも一人にはなりたくないんだ』より引用
相手を決めつけてしまうことで、この人は何を言ってくるか?どんなことをしてくるか?と常に警戒モードに入ってしまう、ということがありませんか?
だからこそ、「決めつけない」ことが大事なのです。
この本は、営業の仕事に悩む人が主人公ですが、販売の仕事をしている人もきっと共感できるはずです。
とてもいい本なのでぜひ読んでみてください。
とにかく話しかけてみる
職場でぼっちになってしまう。原因は何であれ、これを打開するにはやはり自分から話しかけてみるしかありません。
そのとき大事なのは「とにかく相手のことを聞きまくること」
基本的に自分のことを聞かれていやになる人はいません。
ここでまた1冊の本を紹介します
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雑談のコツは、自分がしゃべるよりも相手にしゃべってもらうことです。
基本形は、質問をして答えてもらうというもの。
そのときのポイントは「相手の過去を聞く質問」です。
「これまでどんな仕事をしてきたのですか?」
「以前はどこに住んでいたのですか?」
相手の経歴などの質問をすると、意外に喜んで答えてくれるものです。
あとは、話を聞きながら適度に相づちを入れるだけ。
こちらからムリして話す必要はありません。
~「『内向型の自分を変えたい』と思ったら読む本」より引用
古典的な方法ですがやはり効果はあります。
相手が女性の場合は――仕事の状況にもよりますが――好きな食べ物やお店のことを聞いても盛り上がりますよ。
ただ、ぼっちの原因がもっと別のところにあるときは話しかけることすらできないという場合も考えられます。
自分ではどうしようもないこともあるのでそういう場合は無理をする必要はありません。また別の方法を考えましょう。
向いていない仕事でも最低限やるべきことはやろう
向いてない、つらい、と思うと仕事がどんどんいやになってしまいますよね。
何をするのもいやになり、しまいにはやめることばかり考えるようになります。
でも、その前にちょっと立ち止まって考えてみましょう。
だから、いま一度考えてほしいのは、「プロとして、たとえ向いていなくても、やるべき努力をしたかどうか」。
つらいという気持ちがいっぱいで気がつかなかったけれど、やってみたら意外にできたということもあります。だからまずは最低限やれることをやってみる。
それでダメだったならもう悩む必要はありません。やるべきことはやったのですから。
あとは無駄に時間だけが過ぎていくことのないよう、次の行動に移ればいいのです。
これを読んでいただいたあなたが、今の仕事を続けるにしろ、新天地を探すにしろ、これから先、希望をもって働いていけることを願っています。
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