- 今の仕事は自分に向いてないと感じている
- 成果も出なくてつらい
- そんなときに上司から「向いてない」と言われた
自分でも向いてないのでは?と悩んでいるときに追い打ちをかけるように上司から「向いてない」と言われれば落ち込みますよね。
自分だって苦手なのをがまんしてがんばっているのにそんなこと言うのか?…ってつらいのを通り越して泣きたくなります。
そういう言葉って胸に刺さりますからね。たぶんずっと忘れられないことになるでしょう。
ここでは、上司から「向いてない」と言われたあなたが今後どうしたらいいのか、どうすることがあなたにとってベストなのかをいっしょに考えていきたいと思います。
わたしの経験をもとにした話が少しでも参考になれば。
上司から言われた「向いてない」
あれは営業をやって十数年目、30代の中盤のことでした。
当時の上司は粘着系パワハラ課長、これまで何人もの部下がこの人のせいで会社を去って行ったような人です。
そしてわたしは営業成績劣等生。毎月のように月末近くになると上司に呼ばれ、長い時間説教を食らっていました。
そのときは余計なミスをしてしまったせいで上司はさらにヒートアップ。そこで出たのがこの言葉だったのです。
「向いてない」「もういらねーよ」
「異動だな」
言われたとき全身が固まるのが分かりました。身体から重力がなくなっていくような・・・
そりゃ、自分でも向いてないということは分かっていました。
向いてないなりに営業の本なんかを読んでがんばっていたわけです。
それを「向いてない」とバッサリと言われ、あげくに「いらねーよ」「異動だな」
・・・この3発はその後何年たっても忘れることがありません。忘れようたって忘れられるもんじゃありません。
そんなにいやな体験をしたのに、
そこまで否定されたのに、
当時の自分はそれでも続けてしまったんですよね、営業を。
今となっては、それが大きな間違いだったということが分かります。
「向いてない」なら仕事を変えていい
経験をもとにした結論をここで伝えます。
今の仕事が向いていないと感じ、上司からも「向いてない」と言われるのなら、別の仕事をしたほうがいい。
これに尽きます。
今の仕事に向いてないのでは?と一人で悩んでいてもなかなか結論が出てこないですよね?
ひょっとしたら自分の考えすぎで実際はそんなことないのかな?とか、向いてないとしてもここで辞めたら「逃げ」になってしまうのかな?とかあれこれ考えてしまうわけです。
それが第3者から、それも上司から、「向いてない」と言われたのなら・・・
もういいじゃないですか。
もう迷うことはありません。自分も思って上司も思っているのなら「向いてない仕事」をこれ以上続ける必要はないのです。
別の仕事を探せばいいのです。
もう一度言います。
今の仕事は自分に向いてないと思っている。そこへ追い打ちをかけるように上司から「向いてない」と言われた。
もう迷うことはありません。
あなたに合う別の仕事を探してください。
向いてない仕事をやめるその年齢は?
今の言葉は当時の自分自身に投げかけたい言葉でもあります。
その件があってからもさらに10年近く営業を続けてしまった自分に。辞めるのが怖かった自分自身に。
辞めたら仕事なんてないんじゃないか。あのときはその恐怖から脱することができなかった。
でもその間にどんどん年をとっていきます。仕事はずっとつらいまま。
40代の半ばになってようやく、このままではいけないと感じて異動の希望を出し、数年後に別の部署に異動することができました。
そのときのうれしかったこと。
向いてない営業という仕事から離れることができたため、働き方だけでなく人生も変わりました。
でも、それでも言わせてもらうと、正直なところちょっと遅かった。
40代後半ともなるといろいろなことが20代30代のときと同じようにはいかなくなります。体力的にも衰えてきますし、新しいことを覚えるにも時間がかかります。
もちろん、いくつになったって新しいことを始めることはできます。それはわたしも全力で肯定します。
でも・・・何をするにしたってやっぱり早いほうがいいのは間違いないのです。
だから、どうせ新しことを始めるのなら、
もっと早くに行動を開始すればよかった。
このことを痛感せずにいられません。
年をとってしまうと——若いときは分からないのですが——いろいろなことが閉ざされていきます。年をとってからでは間に合わないことが出てくるのです。
だから、何度も言います。
新しいことを始めるのなら、わたしのように40代後半という年齢ではなく、やはり若いうちに、せめて30代のうちに行動を開始すべきです。
30代ならまだぜんぜん平気です。ぜんぜん大丈夫です。わたしが今、30代に戻れたら飛び上がって喜びます。そして営業じゃない仕事をします。
あとになって後悔しないためにも
なぜこんなにはっきり言えるかというと、
50歳を超えた今、向いてない仕事を続けてきてしまったことに後悔しかないからです。
これは本当です。
心の底から、震え上がってくるような後悔があります。
いったい自分はこの年になるまで何をやってきたんだろうって。
なぜ向いてないと分かっている仕事を無理して続けてきてしまったんだろうって。
向いてない仕事をいやだなあと思いながら続けてきたけれど、気がついて見たら自分には、
何も残ってないじゃん!!!
過去にも、今にも。
・・・って。
「絶望」するつもりはないけれど、ややもすると「絶望しそうに」なります。なんてったって50代ですからね。目の前の門がだんだん閉ざされていくように感じるのです。
だから、
同じようにあなたが向いてない仕事で悩んでいるなら、絶対にわたしと同じようなことにはなってほしくない。
向いてない仕事で消耗して人生を無駄にしてほしくない。
これって本当にそうなんです。あとになって取り返しのつかないことになるんです。
だから、何かの縁であなたがこれを読んでくれたのだとしたら、絶対にわたしと同じようになってほしくないんです。
心の底からそのことを伝えます。
行動が未来をつくる
誰もが向いている仕事につけるわけではない、というのは確かにそのとおりでしょう。
でも、自分で向いてないと思っていて、かつ、上司からも(あるいはその他の人でも)同じように言われたのだとしたら、もうあえて続ける必要がありませんよね?
がまんして続ける理由がないですよね?
向いてなくてもじっとがまんして続けることは、そのときは尊いことなのかもしれません。
でも、今から10年後、20年後、自分自身がどうなっているかを一度考えてみてください。というか考えるべきです。
向いてない仕事を何年も、何十年も続けていくと、人は必ず消耗します。そして枯れたような人間になります。
本当ですよ?脅しじゃありません。そのときに後悔しても遅いからあえて強い言葉で話しています。
「行動しないこと」がリスクになるということが数十年後になって分かります。もう門が半分閉ざされたときになってはじめて分かるのです。
ここでは、向いてない仕事をがまんしてずっと続けたら最後どうなってしまうのかということをできるかぎり伝えました。
上司から「向いてない」と言われてもその仕事を続けるか、それとも違う道を探すのか、それを決められるのはあなたしかいません。
もし、いまのままで年をとるのがいやだと感じるのなら、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。
その一歩があなたにとって大きな一歩となることを願っています。
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